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カレー好きを唸らせる、北新地の名料理人がつくる牛タンカレー。ハマる人続出で週一ランチ営業がスタート!

メエメエヤギライター
「但馬牛ビフカツと牛タンカレー」

 2023年5月10日、大阪・北新地にオープンした「肉割烹 友百合(ともゆり)」。その代表が「つるとんたん」の東京の開業をはじめ日本料理「雅しゅとうとう」、温浴施設などの商品開発を次々と行い、成功に導いてきた業界では有名な料理人、三井秀和さんなのだ。開業1周年を迎える今、意外な料理が話題を呼んでいる。それが、コース料理に出されている「牛タンカレー」だ。一度、食べたらハマる人が続出。ついに、この3月から土曜日限定で大人気の「牛タンカレー」のランチ営業をスタートさせた。垂涎の的の「牛タンカレー」が土曜日のお昼にも食べられるのだ。ランチの「牛タンカレー」を取材させてもらったら、料理人、三井さんのすごさがこのカレーを通しても伝わってきた。

「友百合」の名物カレー「牛タンカレー」が土曜日のランチに

 「東の銀座、西の北新地」とも称されるような、大阪を代表する歓楽街、北新地。土曜日のお昼は意外に人通りが少ない。その土曜日に「肉割烹 友百合」を訪れた。

「肉割烹 友百合」
「肉割烹 友百合」

 店名 の「友百合」は師匠の名前と母親の名前の融合。お二人は、オーナーで料理長の三井さんが感謝してもしきれない人なのだ。

三井さんの後ろには店内の由来が入った書が掲げられている
三井さんの後ろには店内の由来が入った書が掲げられている

 北新地のお店は敷居が高いと思っている人もランチなら入りやすいかもしれない。また、「友百合」に行ってみたいと思っている人ならランチから味わってみるのもいいかもしれない。実際に、話題のカレーランチから始まって、本来の「友百合」のコース料理を食べたいと訪れる人もいる。

 「友百合」のお店に入ると、そこは別天地。洗練された大人の空間が広がる。目を引いたのは、コの字型のゆったりとしたカウンター席(12席)。

「肉割烹 友百合」の店内。右奥に見えているのが個室
「肉割烹 友百合」の店内。右奥に見えているのが個室

 別に個室が一部屋あるのだが、実は個室からも三井さんが料理する風景も楽しめるようにもなっている。

奥の個室からも調理する様子が見られる
奥の個室からも調理する様子が見られる

 三井さんが笑顔で迎え入れてくれた。凄腕の料理人なのに、対応はとてもやさしく、お客様への配慮も素晴らしい。初めてで緊張しているお客様も、いつの間にか、三井さんの話芸?とおもてなしの精神で、居心地よく食事ができるのだ。ランチタイムも例外ではない。

凄腕の料理人として知られる三井さんが愛情込めて作り上げる「牛タンカレー」が大評判
凄腕の料理人として知られる三井さんが愛情込めて作り上げる「牛タンカレー」が大評判

 この3月2日から始まったばかりの土曜日限定での名物カレーのランチ営業。

 なぜ、カレーのランチ営業になったかといえば、オープン以来、コースで様々な肉料理をお客様に提供。その中で食事の最後に出される、肉のコクとうまみがたっぷり溶け込んだ三井さん特製の「牛タンカレー」が評判を呼んできた。

 玉葱やフルーツ、蜂蜜の優しい甘さとスパイスも効いて、「旨すぎる〆」とまで呼ばれている。そして、お客様の中には「隠れた友百合の名物、いや北新地の名物カレー」とまでいう人がいたりする。中には「カレーだけでも食べに来たい」という声も上がるほど。

 迷った挙げ句、試しにではないが「ランチで牛タンカレーを出してみてもいいかも」と、三井さんの気持ちが動いた。

お肉へのこだわりもすごい。タン(写真奥)も厳選したものだけを使用
お肉へのこだわりもすごい。タン(写真奥)も厳選したものだけを使用

 全国選りすぐりの和牛にこだわり、タンも厳選したものだけを使用。カレーに使われるライスにもこだわりが見える。

ライスの美味しさにも魅せられる
ライスの美味しさにも魅せられる

 夜営業もあるため、週に1日だけ、それも土曜日限定でカレーランチをスタートさせて、約2カ月。ようやく、カレーファンなどにも口コミで広がり、注目度は増すばかり。

但馬牛ビフカツと組み合わせた牛タンカレーに舌鼓

 お昼のカレーで人気急上昇中なのが、牛タンカレーとセットで注文することができる但馬牛ビフカツだ。但馬牛の旨味たっぷりのクラシタ肉(肩ロース部分)を使っていて、口の中で広がる但馬牛ビフカツの味わいにも感動する。特製のソースでそのまま食べるのもいいし、もちろん、牛タンカレーとの相性も抜群。カツの重さも120gあって、これだけでも十分堪能できるし、旨すぎる。

サクサクに揚げられた但馬牛ビフカツ
サクサクに揚げられた但馬牛ビフカツ

牛タンカレーと、但馬牛ビフカツの相性も抜群
牛タンカレーと、但馬牛ビフカツの相性も抜群

 また、もう一つの「友百合」の名物ともいえるのが、様々な新鮮な果物をふんだんに使った「フルーツポンチ」なのだ。300円追加するだけで、こちらも好きなだけ楽しめるとあって、大好評。

「フルーツポンチ」も「友百合」の名物なのだ
「フルーツポンチ」も「友百合」の名物なのだ

 気になるお値段は、「友百合特製牛タンカレー」にサラダとピクルスがついて1,500円(税込)。この「友百合特製牛タンカレーとフルーツポンチ」の組み合わせは、1,800円(税込)。そして、
評判の組み合わせ「但馬牛ビフカツと牛タンカレー
」は、2,700円(税込)。スペシャルな組み合わせの「但馬牛ビフカツと牛タンカレーとフルーツポンチ」は、3,000円 (税込)。おトク感さえしてくるのが、土曜日限定のカレーランチなのだ。

「但馬牛ビフカツと牛タンカレー
」
「但馬牛ビフカツと牛タンカレー
」

ライブ感満載、五感で堪能する肉料理の数々

 お昼のカレーを食べて、夜にも訪れてみたいというお客様も多い。

 夜は三井さんの本領を発揮した料理が存分に楽しめる。生産農家で仕入れるなど三井さん厳選の食材を使用。そして、三井さんがこれまで培ってきた料理手法で至極のお料理へと変身させるのだ。だから、目の前で繰り広げられる匠の技に見入るお客様は多い。まるで、お料理のライブを見ているかのような感覚にもなる。

 夜は「月替わりおまかせコース」の 16,500円(税込・サービス別)と22,000円(税込・サービス別)の2種がある。基本は肉の刺身や炙り、炭焼き、煮物など、素材本来の旨みを引き出した肉料理のコースだが、肉料理も季節によって様々なメニューに仕上げてくれるのがうれしい。どちらも食事の最後には特製の「牛タンカレー」が出されるのだ。

 この5月は1周年特別コースとして「但馬牛と毛蟹、季節食材を使用したコース」(22,000円税込・サービス別)を用意しているという。

 また、料理に合うようにと、厳選されたシャンパンやワイン、日本酒などのラインナップも充実。下戸の私には、三井さんが愛媛県のジュースをすすめていただいた。それが写真の「ブラッドオレンジジュース(ストレート)」と、「みかんジュースはるか(ストレート)」だ。最後に出されるお茶も 美味しい。そして、最初の一品から最後のデザートやとお茶に至るまで大満足なのだ。

写真左が「みかんジュースはるか(ストレート)」、 写真右が「ブラッドオレンジジュース」
写真左が「みかんジュースはるか(ストレート)」、 写真右が「ブラッドオレンジジュース」

お茶に至るまで随所にこだわりが見られる
お茶に至るまで随所にこだわりが見られる

 写真は実際に味わった4月のコース料理の一部。友人がなんとここで誕生日祝いをしてくれた時のもの。おかげで、この店を知る機会になり、また、美味しさにどっぷりとハマり、「友百合」の牛タンカレーにも出合えた。

一品一品が味わい豊かで感動的な4月のコース料理の数々(写真はコースの一部)
一品一品が味わい豊かで感動的な4月のコース料理の数々(写真はコースの一部)

 北新地の「肉割烹 友百合」。一見、敷居の高そうなお店だと思いがちだが、牛タンカレーを通して親しみが持て、夜も楽しく過ごせたのは、凄腕料理人でありながら、最後までおもてなしの精神でサポートしてくださった料理長、三井さんの存在は大きかったように思う。名料理には名物料理人あり、それが「友百合」なのだ。

(店舗情報) 
「肉割烹 友百合」
住所:大阪市北区曽根崎新地1丁目3番26号 ぐらんぱれビル1階(JR東西線北新地駅から徒歩数分)
電話:06-6342-4210※予約専用電話050-3091-8321
営業:18時~23時※土曜日限定のランチ営業は11:30〜13:30
定休日:日曜、祝日、お盆、年末年始、GW
https://tomoyuri.jp/

取材協力=肉割烹 友百合

ライター

「食いだおれ」大阪出身で、食べることが大好き。新聞、雑誌記者、テレビ番組のブレーン、放送作家等を経て、雑誌、新聞、テレビ、ラジオなどの制作プロダクション「編集分室」の代表に。著書は「女将の顔」など。記者時代に渡仏30数回を誇る!?いたって「好奇心旺盛」。

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