障がいをもつカフェスタッフと共に作り上げたカフェスタンド。W認証コーヒーと手作り焼き菓子が人気
この8月、エル・おおさか(大阪府立労働センター)南館(大阪市中央区)にオープンした、障がいをもつカフェスタッフと共に作り上げたカフェスタンド「Cafe &i(カフェ アンドアイ)」が注目を集めている。Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)の頭文字から取ったDEI推進の一環として、訪れる人が笑顔になれる場所を目指し、心のこもったサービスを提供したいとIT企業サイオステクノロジー(株)が経営するお店だ。コーヒーやスイーツなどにもこだわり、オープン以来、人気を博しているのが、W認証コーヒーと芦屋の手作り焼き菓子。訪れてみた。
訪れる人が笑顔になれるカフェスタンド目指してオープン
大阪・北浜のオフィス街の一角にエル・おおさか(大阪府立労働センター)がある。本館と南館があり、お店があるのは南館1階だ。スタッフのさわやかな笑顔も好感がもてるという声もあってか、オープン以来、近くで働くビジネスマンやOLさんなど気軽に立ち寄る人が多く、ランチタイムやティータイムにはちょっとした賑わいも見られる。
ところで、店名の「Cafe &i」の「i(アイ)」には2つの意味合いが込められているという。
1つ目の「i」はDEIにある包括性を意味するInclusionの「i」だとか。異なる個性を互いに認めあい、受容する大切さを込めているそうだ。2つ目の「i」はInnovation(イノベーション)の「i」。それぞれのもつ可能性を最大限に発揮できる環境こそがInnovationを生み、笑顔あふれるより良い未来につながるというのだ。
広々とした休憩コーナーの一角にカフェスタンド「Cafe &i」があり、ここでコーヒーなどを購入して、休憩コーナーで飲食を楽しむ人の姿もあった。
看板メニューはコロンビア産コーヒー豆100%使用した「W(ダブル)認証コーヒー」
「Cafe &i」がこだわったのはコーヒー。種類が豊富なコーヒーの中から吟味を重ねて、2つの認証を受けた「W認証コーヒー」を選択したという。豆は、コロンビア産コーヒー豆100%を使用しているそうだ。
ちなみに、W認証とは「有機JAS 認証」と「レインフォレスト・アライアンス認証」のこと。また、最新型の全自動1杯取りコーヒーマシン(カフェトロンワン)を導入し、「Cafe &i」で使用している珈琲豆と相性も良いそうだ。
実際に「W認証コーヒー」を味わってみたが、鼻をくすぐるような上品でいい香りがする。味はバランスのとれた酸味と苦味があり、後味がマイルドなコーヒーで飲みやすい。仕事の疲れも癒してくれそうなコーヒーなのだ。価格は「W認証コーヒー」1杯216円(税込)。
コーヒーとの相性も抜群。話題の進化系フィナンシェ「ティグレ」も販売
「Cafe &i」オープン以来、人気を呼んでいるスイーツがある。兵庫県芦屋市公光町にある評判の焼き菓子店「芦屋ティグ」のティグレ(プレーンやモンブランは1個410円)やフィナンシェ(1個237円)がここで食べられるのだ。
ティグレ(tigre)は生地の中に入っているチョコチップが虎の縞模様に見えることから名付けられたフランス生まれの焼き菓子のこと。発酵したバターをたっぷり使用し、中心にはガナッシュが入っている。
そして、すべての焼き菓子は焦がしバターを使用しており、丁寧に仕上げてられている。
今回はフィナンシェとティグレを味わってみた。
フィナンシェはしっとりとした食感で、コーヒーとセットしてモーニングとしてオーダーする人もいる。ちなみに、コーヒーとフィナンシェのセットは432円(税込)とおトク。
日本ではまだ馴染みのないティグレだが、こちらもコーヒーとの相性抜群で、ティグレファンが増えているという。
コーヒーブレイクや3時のティータイムにと買い求めていく人も少なくない。
(店舗情報)
店名「Cafe &i」
住所:大阪市中央区石町2丁目5−3 エル・おおさか(大阪府立労働センター)南館1階/Osaka Metro谷町線・京阪電鉄「天満橋駅」より西へ約300m、Osaka Metro堺筋線・京阪電鉄「北浜駅」より東へ約500m
営業時間:平日 9時30分~16時30分(土・日・祝日休み)※営業日時は日によって変動する可能性があるので、最新の情報はXアカウントにてご確認してくださいとのこと。
Xアカウント:@Cafeandi_osaka
支払い(決済):原則、現金不可で、カードはほぼどれでも使えるとのこと。電子マネーや携帯決済も可能。