CLでも機会減少の鎌田大地 ラツィオで存在感は薄まるばかり? #専門家のまとめ
鎌田大地のラツィオでの苦境が続いている。
11月25日のセリエA第13節サレルニターナ戦では、ポジションを争うルイス・アルベルトが出場停止とあり、先発出場した鎌田のブレイクが期待された。だが、チーム全体が精彩を欠き、それまで未勝利だったリーグ最下位に黒星。鎌田もインパクトを残せなかった。
続く28日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節セルティック戦ではベンチスタート。終了間際にルイス・アルベルトとの交代でピッチに立ったが、あまりに少ないプレータイムだった。メディアの採点も「なし」ばかりだ。
今季のCLでの鎌田は、第3節フェイエノールト戦で出場機会がなかった。だが、同じフェイエノールトをホームに迎えた第4節では、国内で出番が激減していた中で先発出場している。しかし、今節は再び先発落ちと、欧州でも出番を失ってきている。
サレルニターナ戦は、鎌田の序列低下に拍車をかけたのか。
▼リーグ戦で9試合ぶりの先発出場だったサレルニターナ戦は、ラツィオの課題とも言われる中盤の新たな構成に期待の声もあった。
▼だが、インパクトを残せず、「亡霊」、「空回り」、「混乱」など、様々な表現で酷評された。報道で「Kamada」の文字が減った印象。
▼CL第5節セルティック戦は84分から途中出場。だが、サッリ監督はルイス・アルベルトのアクシデントが理由の投入と説明した。
▼サレルニターナ戦の前は、チームからの「信頼は厚い」、会長の「お気に入り」で「売却の危機はない」との現地情報もあったが…
サッリとチームはCL決勝トーナメント進出を果たし、サレルニターナ戦の緊迫感を払しょくした。対照的に、鎌田は関係者の前向きな発言を伝える専門サイトの記事も減少傾向だ。現行契約は延長オプションつきの今季いっぱいと報じられており、鎌田の去就を巡る記事も散見される。
ラツィオの大エースであるチーロ・インモービレも、今季は不調で批判に苦しめられてきた。夏にサウジアラビアに移籍しなかったことへの後悔を感じさせるコメントも口にしたほどだ。だが、セルティック戦でチームをCLベスト16に導き、絶賛されている。
セリエAで13人目の日本人選手も、流れを変えられるか。それとも、早々にイタリアを去ることになるのだろうか。