その洗剤、もっと落ちます。効果的な洗剤の使用方法3つのポイント。
こんにちは、掃除研究家のおそうじペコです。
まずは、前回の記事「古スポンジを使ったカンタン掃除」の内容に関してご質問をいただきましたのでお答えいたします。
Qこの白いスポンジが気になります。どこのブランドのスポンジですか?
この記事で使用していたものは「抗ウィルスキッチンスポンジ ソフトタイプ(100円ショップダイソー)」です。
水切れがよく、抗ウィルス加工済み、日本製、そして100円商品でコスパもよし、という点から最近愛用しています。
ちなみに、ブランドのスポンジで白いものをお探しでしたら「亀の子スポンジ(西尾商店)」や「キッチンスポンジ(パックスナチュロン)」も水切れがよく使いやすいですよ。
亀の子スポンジはタワシの老舗ブランド西尾商店、キッチンスポンジは石けんメーカーパックスナチュロンの商品です。
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ここから本記事です。
ホームセンターなどではさまざまな種類の洗剤が販売されていて、私も新商品が出ると試してみたくなって買ってしまいます。
掃除の質を上げる洗剤ですが、「よく落ちる」「この汚れにはこれ!」など口コミでおススメの洗剤なのに、思ったより落ちない・・という残念な思いをしたことはありませんか。
そんな時は、洗剤の効果を上げる以下の3つのポイントを意識してみてください。
1.洗剤濃度を下げない
水気はなるべくなくす
多くの洗剤の使用方法は「乾いた雑巾を使用する」となっています。ぬれた状態のぞうきんで洗剤を使用すると、水分で洗剤濃度が下がってしまうからです。
洗剤を使用する時は、乾いたぞうきんを使うようにしましょう。
乾いたぞうきんに洗剤をスプレーしてからもみこんで拭く、汚れに直接スプレーして乾いたぞうきんで拭き取るなど洗剤濃度を下げないようにします。
同じように、落としたい汚れの周辺に水滴など水気がある場合は一度しっかり拭き取って乾燥状態にしてから洗剤を使用しましょう。
ただし、ぬらした状態から使用するタイプのものもあります。商品使用方法をしっかり読んで使ってください。
2.働く時間を与える
浸透時間を待つ
洗剤をかけた後、すぐに拭いたりこすってしまうと洗剤成分がしっかり働いてくれません。洗剤には、汚れを分解させたり浮かせる効果を持つ成分が入っています。
汚れに成分がじっくり浸透して働くよう、洗剤をかけたら少し(数秒~数分)時間を置いてみましょう。
青い囲いの方はスプレー後数秒置いたもの、赤い囲いはスプレー直後すぐに拭いたものです(画像右)。
数秒置いた方が汚れが緩むので、ひと拭きでスッキリ汚れが落ちるのがわかります。
洗剤の強さによっては、数秒から数十分まで漬け置く時間はさまざまです。商品取扱説明書に記載されている時間に従ってください。
※一部の洗剤では時間を置かずにすぐに拭き取る仕様のものもあります。必ず商品取扱説明書の記載通りの時間を置くようにしてください。
漬け置き効果を上げる
洗剤の種類によってはすぐに乾いてしまうものもあります。そんな時は、ラップパックが便利です。
洗剤を付けた後、乾かないようにラップを上から湿布します。はがしたラップはそのまま丸めれば、ラップタワシとして使えます。
塩素系漂白剤など乾燥しやすい洗剤などにも効果的です。
3.温度に気を付ける
効果的な洗剤の温度を利用する
漬け置き洗浄でよく使うのがオキシクリーンや、酸素系漂白剤など「過炭酸ナトリウム」が主成分の洗剤です。過炭酸ナトリウムが一番効果的に働く温度帯は40度から50度(最適温度は50度)です。この温度より冷たくても、熱すぎても十分な効果が発揮できません。
適温のお湯でとかした溶液に漬け置きしたら、なるべく温度がキープできるよう軽くフタをして保温するとじんわりとすみずみまで浸透して汚れをしっかり落します。
フタ付きのバケツは100円ショップやホームセンターで売っています。
温めて効果を上げる
硬くなった水あかにはクエン酸が効果的です。水で溶かして作るよりも、40度くらいのお湯にとかしたホットクエン酸スプレーにして使用する方が、より汚れがゆるみやすくなって効果的です。
この他にも重曹水を電子レンジで加熱して油汚れを落とす方法があります。これは重曹に熱を加えると「炭酸ナトリウム」に変化し、アルカリ度が上がり洗浄力がアップする化学反応を利用したものです。
※アルカリ度が上がるのでアルミ、銅、天然成分などアルカリに弱いものに使用する時は注意してください。
洗剤の底力をひきだしましょう!
以上の3つのポイントを少し意識して使用すると、今まであまり落ちなかった洗剤でも効果を発揮するかもしれません。
コツは洗剤に「働く時間と汚れに集中させる環境」を作ることです。洗剤の秘めたる底力を引き出すつもりで、いろいろ工夫して使ってみてくださいね!