ダイナミックな世界の隣で、見逃さざる静かな世界がありました【神戸須磨シーワールド】
華やかにオープンした「神戸須磨シーワールド」。ドルフィンスタディアムの隣にある「アクアライブ」の魅力、皆さんはご存知でしょうか。
長く愛され続けたスマスイこと、須磨海浜水族園。そこには子供たちにとって大切な海の友達たちが沢山いました。そしてまた新しい出会いがここ「アクアライブ」でも。
「アクアライブ」にはダイナミックさや華やかさはありませんが、癒されたりじんわりと心通うようなコニュニケーションがあります。そしてそこには大切な学びも。
エデュケーションとエンターテイメントがミックスされた「エデュテイメント水族館」として、様々な世界と繋がることを目的とした取り組みがあるそうですよ。
可愛いニモたちがいました。カクレクマノミとイソギンチャクのおうち。彼らがとても仲良しなのは「共生」という関係で生きているからだそう。
イソギンチャクの触手には毒があるのですが、カクレクマノミは耐性があるので影響を受けません。そうやってイソギンチャクの中に住むことでカクレクマノミは外敵から身を守っています。
同じくイソギンチャクは、カクレクマノミが周りを泳ぐことで新鮮な海水を巡らせることができ、元気になる。そうやってお互いに助け合って生きているということを、彼らの水槽を見ることで学ぶことができます。
エイが泳ぐこの場所は、椰子の木や白砂のビーチもあってまるで南国のビーチのような空間になっていました。ただ大きな水槽があるだけでなく、環境まで似せて作ってあるのが雰囲気あっていいですね。シロワニもいるそうです。
海の生き物たちが普段はどんな所に住んでいるのか、子供たちは知りません。もちろん野生の生き物たちは水槽に住んでいる訳ではなく、そこには常に様々なものが存在しています。そういったことを知ることができるのも素敵ですね。
4階に出ると、マゼランペンギンたちを発見。カリフォルニアアシカやゴマフアザラシ、ウミガメなどを上からも見られるような仕組みになっていました。
海の生き物たちと直接触れ合うことができる 「タッチングプール」では、ガラスなどの隔たりがなくとても近い場所で彼らと遊ぶことができます。
ここの生き物たちはとてもフレンドリーで、自分たちから近寄ってきたりも。こちらがアクションした時に、反応が返って来るのは嬉しいですよね。友達になれそうです。
クラゲたちが泳ぐ水槽もありました。ゆったりと舞うように泳ぐ姿を見ていると、時間が経つのを忘れてじっと見入ってしまいます。これだけの数のクラゲが一堂に泳ぐ姿はやはり圧巻ですね。
タツノオトシゴ、別名をシーホースと呼ぶ彼らの姿は、馬にも似ていますし龍の化身とも言われています。縁起の良い生き物とされているのですが、やっぱりいつ見ても不思議な存在です。
穴から顔を出してゆらゆらしているのは「チンアナゴ」、彼らはそのユーモラスな姿で人気を博しています。
面白いところでは、タコが大量に入っている水槽も。タコはお互いに食べ合ってしまう習性もあるそうなのですが、ここでは餌がたりているようでした。さて、何匹いるか分かりましたか?
あと、いかなごが砂に隠れて眠っているのを見ることができました。そんな習性があったなんて知りませんでしたが、生き物の普段の生活をこうやって覗き見ることができるなんて面白いですね。
一階にある「スマコレクション」は、入場無料なんですって。誰もが散歩がてら気軽に鑑賞できるようになっていました。スマスイ時代にアマゾン館にいたピラルクなどの淡水魚にも出会えますよ。
最後に、「ローカルライフ」では水の一生をテーマに川の上流から干潟、河口までに住む生き物たち、絶滅危惧種の魚、鳴門の渦潮を再現した水槽などもありました。観察するのが面白いので夏休みの自由研究などにいいかもです。
ダイナミックなオルカたちのショーもあれば、こうやって生き物たちと友達になれる空間もある神戸須磨シーワールド。この夏、ぜひ訪れてみては。
神戸須磨シーワールドHP (外部リンク)
時間:日によって時間が違います(こちら)
通常料金:
大人 3,100円(高校生以上)、小人 1,800円(小学生、中学生)、幼児 1,800円(4〜6歳)、シニア 2,500円(65歳以上)
※その他、期間によって料金は変動します(詳しくはHPで)
電話:代表 078-731-7301(平日 10:00-17:00受付)
場所:兵庫県神戸市須磨区若宮町1丁目3-5