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「仕事をする上において、他人に興味がない人は、有利か不利か?」を心理カウンセラーが考察します。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「仕事をする上において、他人に興味がない人は、有利か不利か?」というテーマでお話したいと思います。

世の中には、他人に興味がない人がいます。

他人に興味がない人は、2種類で、
1種類目は、自分には興味があるが、他人には興味がない、という人、
2種類目は、自分にも他人にも興味がない、という人です。

ぶっちゃけ、仕事をする上においては、他人にも自分にも興味がない人のほうがいいです。というのは、他人にも自分にも興味がない人は、他人にも自分にも興味がないので、その分、仕事に集中し、成果を出すことが出来るからです。

まずいのは、自分には興味があるが他人には興味がない人です。こういう人は、自分が他人からどう思われているかが気になり、仕事に集中できません。さらに、他人に興味がないわけですから、相手が求めていることもわからず、気の利かない奴になってしまいます。

どうしたら、自分に興味があるが他人には興味がない人、という性格を脱することが出来るかいついては、また次の機会にお話させていただきます。

さて、話は戻って、
他人に興味がない人は、どのような仕事を目指せばいいのでしょうか?
そして、どのような仕事を避ければいいのでしょうか?

と、そのお話をする前に、他人に興味がない人は、その特徴が強みにも弱みにもなります、ということを、あなたにお伝えしなければなりません。

強みで言えば、
他人に興味がないわけですから、人がいなくてもヘッチャラで、人恋しくなることはなく、黙々と作業を進めていくことができます。よって、他人に興味がない人は、「喋っていないと死ぬ」という人が出来ない仕事を、ラクラクとこなすことが出来るでしょう。

逆に、弱みで言えば、
人と長い時間話すのが苦手という特徴があります。人に興味がないわけですから、誰と話していても、その人に関心が沸かず、話に退屈し、長時間の話が苦痛になってしまいます。よって、他人に興味がない人は、コミュニケーションをたくさん取らなければならない仕事は、向いているとは言えないでしょう。

では、具体的に
他人に興味がない人は、どのような仕事をすればいいのでしょうか?

ひとつめは、工場で働くということです。
他人に興味がない人は、決められた通り、黙々と何かを作る、黙々と何かを組み立てるという仕事が得意です。工場で働けば、他人に興味がないという性格の強みが存分に発揮されることでしょう。

ふたつめは、トラックの運転手さんです。
他人に興味がない人は、ひとりで車を運転し、物を運ぶという仕事が向いているでしょう。トラックの運転手という仕事は、他人に興味がない人の強みが存分に発揮されることでしょう。

みっつめは、プログラマーです。
他人に興味がない人は、ほとんど誰とも話さず、黙々とパソコンに向かう仕事が向いているでしょう。私のカウンセリングルームにも、プログラマーの方が多く通われていますが、皆さん、「仕事以外の話は、ほとんどすることがない」とおっしゃっています。よって、プログラマーという仕事は、他人に興味がない人の強みが存分に発揮されると言えるでしょう。

以上です。
他人に興味がない人には、今言った3つの仕事を、私はお勧めしたいと思います。

次に、他人に興味がない人におススメできない仕事をご紹介します。

ひとつめは、接客業です。
接客業のやりがいは、お客さんに喜んでもらうことですが、他人に興味がない人は、接客業をやっても、喜びを感じることなく、つまらないものとなってしまいます。よって、接客業という仕事は、他人に興味がない人にとっては、弱みが出てしまうばかりになるでしょう。

ふたつめは、営業です。
営業の仕事は他人に興味がないと始まりません。他人に興味がないと、その人が何を求めているのか? 何を望んでいるのか? がわからないため、いい結果を残すことができません。よって、営業という仕事は、他人に興味がない人にとっては、弱みが出てしまうばかりになるでしょう。

みっつめは、打ち合わせや会議が多い仕事です。
打ち合わせや会議が多い仕事は、他人に興味がない人には、やっぱり向いていません。何故なら、会議や打ち合わせは、仕事の話ばかりをしていればいいってものではなく、打ち合わせや会議の前後には、少しばかりは雑談をしなければならず、それで困ってしまいます。何故なら、他人に興味がない人の多くは、雑談が苦手だからです。よって、打ち合わせや会議が多い仕事は、他人に興味がない人にとっては、弱みが出てしまうばかりになるでしょう。

以上です。
他人に興味がない人には、今言った3つの仕事を、私はおススメできません。

とここまで話しきて、
世の中には、他人に興味はないけれど、コミュニケーション能力に長けている、という稀有な人がいるということを、私はお伝えしなければなりません。他人に興味はないけれど、コミュニケーション能力が高い人、そういう人は無敵です。
そういう人は、恋愛するのには、ちょっと向いてないかもしれませんが、仕事をする上においては、その特徴が大いに生かされ、大活躍すること間違いないかと思います。何故なら、他人に興味がない人は、仕事に私情を挟まず、冷静沈着な判断が出来るからです。

というわけで、今日は「仕事をする上において、他人に興味がない人は、有利か不利か?」というテーマでお話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。

心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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