キャンプや車中泊で電気毛布を使うなら100V用?12V用?【検証】ポータブル電源で暖房
ポータブル電源があれば、電気毛布を冬のキャンプや車中泊で暖房器具として活用できます。
電気毛布には家庭用電源で使える100V用の製品と車のバッテリーでも使える12V用の製品があります。
100V用の電気毛布なら『電気敷き毛布』が消費電力が少なくて暖かいです。
ただ、100Vの電気製品はインバーターを使うので待機電力のロスが発生します。
その点、初めから12V電源で使える電気毛布ならロスが少ないというメリットがあります。
そこで、私が使っている100V用の電気敷毛布と12V用の電気毛布のどちらが消費電力が大きいのかを検証してみました。
12V用の電気毛布
この電気毛布は12V用で、HI / Med / LO の3段階で暖かさの切り替えが出来ます。最大消費電力は50.4Wです。
就寝前に電気毛布をシュラフの中に入れて温めておけば、寒い冬でも気持ち良く眠ることが出来ます。
スイッチは、HI / Med / LO 3段階切り替えになっています。
実際に LO(2.2A)の位置で消費電流を計測してみます。
自前の電流計でも2.12Aを示しているのでスペック通りですね。
次に Med(3.2A)で計測してみます。
消費電流は3.17Aなので、こちらもスペック通り。
最後に HI(4.2A)モードの場合は流れる電流は4.23Aでした。
ほぼ、スペック通りでした。
ただ、この電気毛布は、自動車で使うことを想定している為か45分間使うと自動で電源が切断されてしまう機能が付いています。
シュラフを暖めるだけの目的なら問題ありませんが、電気毛布で朝まで暖を取るなら何度も寒くて目が覚めてしまうのです。
100V用の電気毛布
この電気敷毛布は、ホームセンターで格安で購入したものです。
スイッチの横にあるツマミをスライドさせることで温度調節が出来ます。
一見すると無段階調節のようなスイッチですが中(約33度)と強(約53度)の2段階スイッチです。
まずは100Vインバーターの消費電力を計ってみます。
このインバーターはファンレスのインバーターなので待機電力が少ないです。
待機電力は1.8ワットしかありません。
そして、電気敷毛布のスイッチを強(約35Wh)にしてみます。
あれ!?
消費電流が0.24Aしか流れていません。
どうやら、この電気敷毛布は温度が上がると弱の電流になるようです。
なので毛布の温度を下げてから再度試してみます。
すると、4.12A(48.6ワット)の電流が流れ始めました。
この電気敷毛布の最大消費電力が55ワットなので、待機電力が少ないインバーターなら12Vで使っても変わらない数値になることが分かります。
12V用電気毛布の最大消費電流が4.23Aなので、消費電力は100V用電気敷毛布の方が少ないという結果です。
そして、スイッチを弱にすると
消費電流は0.24A(2.9W)になります。
正弦波インバーターでも試してみましたが、電流は2段階でした。
このことから、温度センサーで毛布の温度を感知して強と弱の電流で温度調節をしていると思われます。
最後に
私が持っている電気毛布は12V用でも100V用でも消費電力は変わらないことが分かりました。
中~弱モードで朝まで使うなら100V用に軍配が上がり、シュラフを暖める目的だけなら45分で切断される12V用に軍配があがるという結果でした。
今回の実験は、お使いの電気毛布やインバーターによっては結果が逆転する場合があることを ご了承くださいね。