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【河内長野市】南花台にできる新しい公園をどうするか、みんなで考えよう!南花台サロンはあと3回実施です

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

新しい街づくりのために、古い建物などを壊して、公園などに整備することはよくありますね。

ただ公園ができても、行政主導、机上で決めた内容で作ってしまうと、実際に利用する市民が「これじゃ使えないよ」「全然わかっていない」とがっかりされてしまうことが。そのため、作ってみたのはいいが、結局その公園が住民に活用されないというリスクがあり得ます。

そのためもあってか、河内長野の南花台で新たに作られる計画になっている南花台中央公園は、広く近隣住民や市民の声を聞こうという試み、「南花台サロン」が行われています。

この南花台サロンは、一緒にどういう公園にしようか考えようという、住民参加型の試み。第1回目のイベントは当初6月3日開催予定でしたが、天候不順により延期となり、7月15日に南花台中央公園予定地で行われました。そこで、どんな内容なのか、行ってみることにしました。

南花台中央公園(仮称)について簡単におさらいすると、かつて南花台3丁目にあった南花台団地の30棟から46棟まであったところの団地の建物を取り壊し、整地にした後に公園をつくろうというものです。

さらに半分はサッカースタジアムにする計画で、2年後の2025(令和7)年の完成を目指しています。

2月下旬の南花台中央公園予定地
2月下旬の南花台中央公園予定地

これは2月下旬に南花台に行った時、南花台中央公園予定地として整備されている様子です。工事用の重機が激しく動き回っていました。

とうことで、南花台サロン当日です。南花台ショッピングセンター(コノミヤ)がある南花台三丁目南バス停から現場に向かいました。自転車姿など近隣の人が多く現場に向かっていますね。

2月の時には激しく工事をしていた現場です。工事車両はなく空き地が広がっていますが、よく見ると早くも草が茂っていて、雑草の生命力の高さがうかがえますね。

テーブルと椅子がいろいろなところに置いていますが、サッカーチームのサポーターやファンの方々が着ていそうな服の姿があります。

実はなでしこリーグのスペランツァ大阪(外部リンク)の選手や関係者です。プロの選手の方々とのふれ合いがここでできるのは素敵ですね。

雑草の上でいろいろやっていますね。具体的には何をしているのでしょう。

それはこちらです。

  • VR体験
  • フットゴルフ体験
  • えほんの広場
  • バードコール製作
  • マルシェコーナー

また、この南花台サロンはどういう計画で行われているかの説明もありました。

南花台サロンは、南花台の一般住民向けの南花台サロンとは別に、南花台中学校の生徒が対象となっている南花台中学校サロンがあります。

全部で4回開催される南花台サロンのうち、最初の2回はそれぞれ別々で開催され、公園をどうしたいのか考えるようになっており、3回目からは合同で公園の在り方についてワークショップや実際にイベントをしてみようというもの。

先行して行われた南花台中学校サロンのワークショップでは具体的にどんなことが行われたか写真で展示していました。

実際にグループワークで学年ごとに出たアイデアがあります。自由な発想なので本当にいろいろありますね。星空ツアーの様な天気が良ければすぐにできるものから、どこでもドアという、どう考えても実現が難しいものまで様々です。

また爪楊枝アートやストリートピアノ、ふれあい動物園、SNS+リラックス、流しそうめんなど、本当にユニークですね。

これは未来予想図ですね。実際にはどうなるのでしょうか?

さて、実際のブースの様子を見てみましょう。こちらではサッカーの選手と参加者の方々が何かしています。

こちらは、VR体験用のゴーグルをつくっています。

ゴーグルに色を付けることもできるようです。

段ボールで作る手作りゴーグルは、このようなパッケージになっています。

作り方を横で教えてくださいました。取扱説明書もありますが、基本的には段ボールを折り曲げて差し込むだけなので簡単でした。

ゴーグルの目の前には大きなレンズがふたつ付いています。

あっという間に完成しました。

そしてゴーグルの奥にスマホを入れます。このゴーグルはスマホでVRのアプリを起動させてそれを中に入れて見るというもの。

そうやって見たほうが、スマホで直接見えるよりも臨場感があるという事でした。

画面越しではさすがに映りませんでしたが、実際に肉眼で見ると、確かにVR画面の臨場感がありました。未来の南花台中央公園のイメージが非常につきやすかったです。

井上加菜美さん(赤服)と谷本 景さん(青服)
井上加菜美さん(赤服)と谷本 景さん(青服)

今回VRゴーグルの作り方と見方を教えてくださったのは、スペランツァ大阪の井上加菜美さんと谷本 景さんでした。こうやって身近で選手の方がいらっしゃると、チームへの愛着がわきますね。

さて、こちらでは大きなシャボン玉作りをしていました。

一瞬で消えてしまいましたが、小さなお子さんが、自分の体よりもはるかに大きなシャボン玉をつくっていました。

こちらはコノミヤテラスさんのブースです。

さて奥の広いところで、みんなが楽しそうに遊んでいますね。

これはフットゴルフ体験コーナーです。言葉のニュアンスから、サッカーとゴルフを融合させた物だとわかりますが、一般社団法人日本フットゴルフ協会(JFGA)(外部リンク)と言う団体が存在しているれっきとしたニュースポーツ。

ボールを蹴りながらゴルフのように目標となる穴に入れないといけないので、ただ蹴れば良いというだけでなく、蹴った時の強さなども計算に入れてプレーしないと大変です。

さてこちらは何かといえば、バードコール製作の会場です。

バードコールは小鳥の鳴き声をまねできる道具とのこと。これは木片に穴を空けて、そこに金属棒を差し込むのですが、 金属棒を回すことで木と金属がこすれ合って音が出ます。

この音が鳥の鳴き声に似ているそうで、うまくやれば仲間の鳥がいると思って、ほかの鳥が反応することもあるそうです。河内長野は山が近く、本当にいろんな鳥が生息しているので、そんな鳥を相手に遊んでみるのも面白いですね。鳥には迷惑かもしれませんが。

こちらでは選手が子どもに、絵本を読み聞かせています。

ここは河内長野市立図書館の本が読める「えほんの広場」です。あおぞらで本が読める機会は、なかなか無いですね。

このようにいろんな本がありますが、驚いたのはすごく長細い本です。

こちらです。周りの本と見比べると余計に長いことがわかりますね。

本を開けてみました。普通の絵本と違って迫力があります。

また同じ内容で日本語版と英語版の本もありました。

布でできた本もありますね。

図書館には何度も行きましたが、こんな本が置いてあることは初めて知りました。

別の本ですが、よく見ると点字がついています。目が不自由な方でもわかるような内容なんですね。

遠くに南花台ショッピングセンターが見えますね。今回の南花台サロンは、アウトドアとインドアが融合したような不思議なひとときでした。

こちらはマルシェコーナーです。ドリンクや食べ物を販売していました。

最後はアンケートに答えるようになっています。

アンケートはアプリでできるようになっていました。

南花台中央公園をどうするかのアイデアを広く募集しています。こうやって多くの市民の声を聴きながら公園づくりを進めていくのは良いですね。

富田林の金剛東公園に昨年誕生した映えるスポット
富田林の金剛東公園に昨年誕生した映えるスポット

せっかくなので私ならどうしたらいいのか考えてみました。例えば隣の富田林の事例ですが、金剛東中央公園で昨年完成した映えるスポットを用意するとか、あるいは寺池台で今年から始まったプレーパークのようなことをしたら面白いでしょうね。

南花台サロンは今回を1回目として、後3回行われる予定です。

  • 第2回(8月27日 13:00~ ワークショップ「新しい公園の使い方を考えてみよう!」
  • 第3回(9月予定 ワークショップ「自分なら何ができるか考えてみよう!」
  • 第4回(11月予定 イベント「実際に現地でやってみよう!」

というわけで、7月15日に行われた1回目の南花台サロンを紹介しました。

2年後の完成を目指している南花台中央公園に対して住民や市民が理想的な公園を考えようという機会で、この後も2回のワークシップと1回のイベントがあります。

興味のある方もない方も、ぜひ次回の南花台サロンへ足を運んでみてはいかがでしょう。楽しい時間が過ごせること間違いなしです。

南花台中央公園予定地
住所:大阪府河内長野市南花台3丁目
アクセス:南海三日市町駅からバス 南花台3丁目南バス停から徒歩1分
問い合わせ先:河内長野市役所政策企画課政策推進係(外部リンク) 
TEL:0721-53-1111(内線327、328)

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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