夏にトレードを拒否した先発投手が今オフはオプト・アウトしてFAになる!? 今シーズンは防御率3.30
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この夏、エデュアルド・ロドリゲス(デトロイト・タイガース)は、ロサンゼルス・ドジャースに移籍せず、タイガースに残ることを選んだ。
タイガースとドジャースは、ロドリゲスのトレードについて合意に達した。けれども、ロドリゲスは、移籍を拒んだ。5年7700万ドル(2022~26年)の契約には、10球団に対するトレード拒否権がついていて、そこにはドジャースも含まれていた。
それについては、こちらで書いた。
◆「トレード拒否権を行使され、ドジャースはこの先発投手を獲得できず…」
ただ、今オフ、ロドリゲスは、タイガースからFAになるつもりでいるという。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンが、そう報じている。
ロドリゲスの契約には、今オフにオプト・アウトの権利もついている。契約の残りは、3年4900万ドルだ。ロドリゲスは、それを打ち切ってFA市場に出ることができる。
ここ3シーズンは、2021年が157.2イニングで防御率4.74、2022年が91.0イニングで防御率4.05、2023年は152.2イニングで防御率3.30。それぞれのFIPは、3.32、4.43、3.66だ。
エースとしては少し物足りないかもしれないが、ローテーションの3番手あるいは2番手として、欲しがる球団はあるはずだ。年齢は、来年4月で31歳。左投手という点も、プラスの要素だろう。
FAになった場合は、どの球団とも契約を交わすつもりがあるのかどうか、という点が気になる。ドジャースをはじめとする西海岸の球団にも、ロドリゲスと契約を交わすチャンスはあるのか、ということだ。もしかすると、オプト・アウトの可能性を示唆しながら、それを梃子に、タイガースから延長契約を引き出すつもりなのかもしれない。
ロドリゲスは、タイガースよりも西の球団に在籍したことがない。メジャーデビューの前年、2014年の夏に、アンドルー・ミラーと1対1で交換され、ボルティモア・オリオールズからボストン・レッドソックスへ。そして、2021年のオフにFAとなり、タイガースに入団した。ちなみに、母国はベネズエラだ。
なお、ロドリゲスは、今シーズン途中に移籍はしなかったものの、オフにFAとなっても、クオリファイング・オファーの対象ではない。2021年のオフに、レッドソックスからクオリファイング・オファー申し出られている。現行のルールにおいて、2度目はない。