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明治大学・箸本龍雅、対抗戦デビュー&初トライ。世界で何得たか。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
才能集団は今季、判断力を醸成(写真は一昨季)。(写真:アフロスポーツ)

 明治大学ラグビー部の新人で、昨季は全国高校ラグビー大会で優勝した東福岡高校や高校日本代表でキャプテンを務めた箸本龍雅が、10月1日、チームが加盟する関東大学対抗戦Aでデビューを果たした。

 筑波大学との一戦で、21―21のスコアで迎えた後半開始から登場。同11分に自身の対抗戦初トライを決めるなどし、68-21で勝利。

 8月下旬から9月10日までは、20歳以下(U20)日本代表としてウルグアイでのU20トロフィーに挑戦。同大会での優勝を決めている。

 試合後、快勝劇にも落ち着いた口調で反省点を挙げ、国際経験から得た感慨も語った。

 以下、共同取材時の一問一答(編集箇所あり)。

――試合を振り返って。

「前半から近場でフォワードが頑張って近場(密集近辺)、近場を攻めていて、相手はフォワードがフォワードを見ていた。僕が外に立つことでバックスがフォワードを見ることになって、ディフェンスに狂いが出れば、と。前半から頑張ってくれていたフォワードと一緒に近場で頑張りたい気持ちもありましたが、外で、どこかスペースが空かないかと思っていました」

――そんななか、密集近辺への隙間へ駆け込みトライを決めます。

「ごっつぁんというか…。ラックができた瞬間、前が空いていたので、思いっきり狙って走り込みました」

――総じて、フィジカリティは通用した印象です。

「個人的には課題もありながらやれたかな、という感じです。ただ、きょうは先輩たちが前半から近場、近場で相手にダメージを与えてくれていた。そのおかげで僕が後半からインパクトを残して、ああいう風なゲームができたと思う。そこを勘違いしないようにしたいです。もし前半から出ても今日のようなインパクトが与えられるのかという点を意識しながらやっていきたい」

――20歳以下日本代表で得たものは。

「明治大学の監督とコーチからも『帰って来てからよくなったね』と言っていただけて。世界では、低さで勝負できないと通用しないという場面がたくさんあった。ディフェンスのラインスピードと、低さ…。これを習得できたとまではいかなくても、そのイメージを持ち帰ることはできた。こっちへ帰って来てからも、そこを意識して練習し続けようと思えました」

 身長188センチ、体重110キロ。国内の大学ラグビー界では屈指のフィジカリティを誇るも、目指す舞台はより高い。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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