中村剛也は今年「通算本塁打トップ10」にランクインできるのか。現在は歴代14位
昨年、中村剛也(埼玉西武ライオンズ)は、444本塁打の長嶋茂雄を追い抜いた。現時点の454本塁打は、歴代14位に位置する。
今年のホームランが昨年と同じ12本だった場合、中村の通算本塁打は466本となる。上回るのは2人、464本塁打(13位)のタフィー・ローズと465本塁打(12位)の土井正博だ。
歴代トップ10にランクインするには、さらに、474本塁打(11位)の田淵幸一も抜き去り、476本塁打(10位)の金本知憲に並ぶ必要がある。
田淵までは20本、金本までは22本。かつての中村であれば、射程圏の本数だ。2008~19年の12シーズン中、25本塁打未満に終わったのは、4本塁打の2013年(出場26試合)と21本塁打の2016年(出場108試合)しかない。それらを含めても、このスパンのシーズン平均本塁打は31.3本だ。
ただ、直近の3シーズンは、いずれも20本塁打に届いていない。2020年が79試合で9本、2021年が123試合で18本、2022年は88試合で12本。本数だけでなく、ホームランを打つペースもダウンしている。2008~19年の13.2打数/本に対し、2020~22年は24.7打数/本だ。
とはいえ、今年中のトップ10入りは、不可能ではない。昨年のペース、23.0打数/本と同じであれば、506打数で22本塁打となる。
パワーはまだ残っている。昨年は、8月以降の28試合で8本のホームランを打った。サンプル数は多くないものの、このスパンのペースは11.3打数/本だった。
山川穂高と呉念庭が内野の両コーナーを守り、デビッド・マキノンがDHとして出場すると、中村はベンチ・スタートとなる。だが、これまでの呉の打撃成績はレギュラーには物足りず、マキノンが日本プロ野球に適応できるかどうかもわからない。
なお、メジャーリーグには、通算本塁打のトップ20入りに近づいている選手がいる。それについては、こちらで書いた。