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HSPが抱える「過眠」に対する悩みと上手に付き合う方法とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSPさんの中には、仮眠傾向にある人が多いといったイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?

HSPさんが過眠になる理由としては、さまざまあるかと思いますが「物事を深く考える習性がある」「人間関係に疲れやすい」「感覚が鋭く、色んなことに敏感に反応しやすい」などがあげられます。

HSPさんは日常生活の中で、ストレスや刺激に対して過剰に影響を受けてしまうことから、疲れを溜めやすい気質であることがうかがえます。

その疲れを回復させるためにも、HSPではない人より少し多めの睡眠時間の確保が必要になるのではないでしょうか。

しかし、HSPさんの中には過眠傾向にあることを悩み、睡眠と上手く付き合っていく方法が分からないといった悩みを抱える人もいます。

そこで今回の内容では、HSPと過眠について考えてみたいと思います。

HSPと「過眠」の悩みとは?

過眠に対する悩みを抱えていない方の中には「よく眠れることは良いことだ」とうらやましく感じる方も多いかもしれません。

しかし、過眠傾向にある方は、人よりも多くの睡眠時間を毎日、必要とするため「自分は人よりもできないことが多いのではないか?」「頑張りたい時に頑張れないのがつらい」など、自己肯定感の低下につながってしまうことがあります。

・人よりも充実した時間が短い気がする

過眠傾向にあるHSPさんは、一日が終わるころにはクタクタで、何もできずにすぐに眠ってしまうという方も多いかと思います。

他の人は仕事や学校、家事が終わった後で、自分の時間を楽しんでいるのに、自分は寝てばかりで、オフを楽しめていない気がする…といった悩みがあるのではないでしょうか。

しかし、過眠の悩みが無い方は、夜更かしをしてしまったりなど、つい無理をして自分の時間を作っているという方も多いはずです。

結果的に、風邪を引きやすかったり、睡眠不足で体調不良に陥ったりなどしてしまう可能性も、仮眠傾向にある方よりも高いと言えます。

・人よりもできることが限られている

すぐに寝てしまうので、人よりもできることが少ないという悩みを抱えている方も多いかと思います。

しかし、翌日のパフォーマンスを考えると、睡眠時間が短い人よりも、大きな成果を出していることが多く、信頼感を得られているのではないでしょうか。

十分な睡眠を取ることで、体のコンディションも整い、頭の回転も速くなるため、日中は人よりもできることが多いのではないかと思います。

HSPが「過眠」と上手に付き合う方法とは?

睡眠時間は個人差があるため、必要な時間は人によって異なると言われています。

年齢や環境、生まれ持った気質などさまざまなことが影響するとされています。

自分がスッキリと自然に目覚めることができる時間が、自分に合った睡眠時間かと思いますので、できれば毎日、一定に取ることが理想的です。

では、HSPさんが人よりも長い睡眠と上手に付き合うには、どうすれば良いのでしょうか?

・眠い時は我慢しない

眠い時は脳の働きが遅くなり、何をやっても上手くいかないことが多くなります。

眠たいのを我慢して、無理矢理取り組んだ結果、パフォーマンスの低下につながるということも…。

そうならないためにも、眠い時は我慢せずに寝てしまうことが大切かもしれません。

また、お昼ご飯を食べた後は、脳の働きが一時的に鈍くなりますので、脳を休ませるためにも15分程度の昼寝をするのが良いと言われています。

眠くなくても、ぼんやりしたり横になったりしているだけでも、脳と体が休まり、午後からリフレッシュした気持ちで仕事や学業に臨めます。

・普段からできることをコツコツしておく

睡眠だけではなく、体調不良に陥った時には、しばらくの間、仕事や学業を休まなければならないことがあります。

そんな急なアクシデントに備えるためにも、普段からできることをコツコツやっておくことをオススメします。

眠たいのを我慢したり、体調が悪いのに頑張ったりしても、ますます自分がしんどくなるばかりで、良い結果につながらないことがほとんどかと思います。

しんどい時にしっかりと休むためにも、日ごろからコツコツとできることを積み重ねることが大切です。

・睡眠時間を一定に保つ

寝る時間と起きる時間がバラバラで、睡眠時間が定まっていないという方ももしかしたら、いるかもしれませんね。

「前日はたくさん寝たから、今日は少々睡眠時間を削っても大丈夫だろう」といった考え方をしていませんか?

睡眠時間が一定でないと、体に負担がかかり、自律神経を乱す原因にもつながってしまいます。

理想は、起床と就寝の時間を決め、規則正しい生活を送ることが大切だと言えるでしょう。

まとめ

暑い日が続くといくら過眠気味のHSPさんとはいえ、眠りが浅くなる日が多くなるのではないかと思います。

こまめな水分補給とエアコンを活用することで、熱中症を予防し、暑い夏こそ十分な睡眠時間を確保するようにしましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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