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【宮城県 松島町】奥ゆかしき椿の世界広がる -福浦島- [仙髄地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

毎年2月頃になると、わざわざ見に行きたくなる「椿の花(つばきのはな)」。椿にはたくさんの種類があって、それぞれに咲く時期が異なるけれど大体11月頃から春先まで咲いている花。特に2月だけが見頃ではないけれど、真冬の景色の中で眺める椿の花の「赤」や「白」は、グンと映えて見える。

つまり、2月は椿の美しさが特に際立つ時期だ。

宮城県松島町の仙髄地区に浮かぶ自然豊かな島「福浦島(ふくうらじま)」には、藪椿(やぶつばき)が生育していて毎年見事な花々を咲かせている。

昨年(2023年)2月末に訪れたときには、かなりの花が咲ききっていた状態で、地面は椿の紅色が一面に広がり、レッドカーペットのようになっていた。

今年はちょっと早めに島に行ってみると、まだまだ木にはたくさんの椿の花!ゆらゆらと風に揺られながら、気持ちよさそうに太陽の光を浴びていた。

▲ 福浦島の「多目的広場」には、たくさんの椿の木々が生育しているので鑑賞におすすめの場所!
▲ 福浦島の「多目的広場」には、たくさんの椿の木々が生育しているので鑑賞におすすめの場所!

美しく映える赤色からは、「豪華」「華やか」「煌びやか」という言葉が似合うような気がするけれど、実は椿の花言葉は「控えめな美しさ」。その言葉は見た目の印象とはちょっと違う。

いろいろな説があるけれど、その理由の一つには椿の花には香りがないから、ということも影響しているよう。なるほど、と少し頷ける。

▲ 椿が咲いている場所「多目的広場」には広い敷地にベンチもあるので、飲み物を持参して休憩するのにもちょうど良い場所。
▲ 椿が咲いている場所「多目的広場」には広い敷地にベンチもあるので、飲み物を持参して休憩するのにもちょうど良い場所。

『冬に楽しめる花は無いよね』この言葉をフゥッと吹き飛ばすようにして、凛とした姿で咲き誇る椿は、奥ゆかしき美しさがある。

日本は2月4日に立春(りっしゅん)を迎え、暦の上では「春」。
さあ、ポケットから手を出して背筋を伸ばしたら、みんなで福浦島に椿を見にいこう!

名称:福浦島(ふくうらじま)
住所:宮城県宮城郡松島町松島仙随39-1
入場時間:11月〜2月/8:30~16:30、3月〜10月/8:00 - 17:00
補足情報:島内への入場はチケット購入が必要(大人200円、小人100円 ※2024年2月時点)

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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