今春トップ4本塁打の5人は開幕ロースターに入れるのか。ドラフト全体1位、新人王投票2位、30歳…
今春は、ここまでに5人が4本ずつ、ホームランを打っている。5本塁打以上の選手は、まだいない。
5人中2人、ワイアット・ラングフォード(テキサス・レンジャーズ)とウェス・クラーク(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、まだメジャーデビューしていない。ミゲル・アンドゥーハー(オークランド・アスレティックス)は、2017年にメジャーデビューした。アンディ・イバニエス(デトロイト・タイガース)とヘンリー・デービス(ピッツバーグ・パイレーツ)のメジャーデビューは、それぞれ、2021年と2023年だ。
彼らのうち、デービスの開幕ロースター入りは、まず間違いない。おそらく、開幕戦でスタメンマスクをかぶるだろう。デービスは、2021年のドラフト全体1位だ。メジャーリーグ1年目は主に外野を守ったが、今年から、本来の捕手としてプレーする。
このなかでは最年長の30歳、来月初旬に31歳となるイバニエスも、開幕ロースターに入る可能性は高い。タイガースは、1月にコルト・キースと6年2864万2500ドルの延長契約を交わし、二塁手としてメジャーデビューさせる予定だが、内外野を守るイバニエスがキースと二塁のポジションを分け合う、あるいはポジションを奪取することもあり得る。キースは左打者、イバニエスは右打者だ。
アンドゥーハーは、かつて、ニューヨーク・ヤンキースでプロスペクトと目されていて、その評価に違わぬキャリアを築いていきそうだった。2018年は27本のホームランを打ち、新人王投票で大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)に次ぐ2位に位置した。だが、その後は怪我と不振。5シーズンとも、メジャーリーグの出場は50試合に満たない。いずれもウェーバー経由の移籍により、2022年9月にヤンキース→パイレーツ、昨年11月にパイレーツ→アスレティックスと動いた。
まだ確定はしていないが、このままいけば、開幕ロースターに入りそうだ。現在は三塁手ではなく、外野両翼と一塁を守っている。アスレティックスの一塁とDHはライアン・ノーダとブレント・ルッカーで決まりだろうが、レフトとライトの候補、JJ・ブレデイ、セス・ブラウン、ローレンス・バトラーが3人とも左打者であるのに対し、アンドゥーハーは右打者だ。
ちなみに、アンドゥーハーは、2018年のスプリング・トレーニングで4本のホームランを打っている。6年前と今年以外は、いずれも1本塁打か0本塁打だ。
一塁手&捕手のウェス・クラークは、マイナーリーグで開幕を迎えるだろう。ブルワーズでは、どちらのポジションも、レギュラーとバックアップがほぼ確定している。一塁はリース・ホスキンスとジェイク・バウアーズ、捕手はウィリアム・コントレラスとゲリー・サンチェスだ。サンチェスがDHに回っても、エリック・ホスがいる。
レンジャーズも、外野手のラングフォードが守るポジションはない。外野トリオは、左から右に、エバン・カーター、レオディ・タベラス、アドリス・ガルシア。控えは、トラビス・ジャンコウスキーだ。ただ、DHは決まっていないので、ラングフォードが開幕ロースターに入るチャンスはある。
クラークは2021年のドラフト10巡目・全体297位、ラングフォードは昨年の全体4位だ。