病害虫被害が段違いになる!無農薬で野菜を育てるなら知っておきたい種まきの時期と結果《①種蒔き適期編》
今回も農薬や防虫ネットを使わずに野菜を育てるポイントについて、ダイコンの実例と共に紹介します。(…といいつつ、内容は秋冬野菜全般の栽培のポイント解説になりました)
この記事の内容は既にYouTubeに動画でアップ済みなのでよかったら↓こちらもご覧ください^ ^
無農薬栽培で育てるためのポイント
さて早速本題。まずは私が考える無農薬栽培を成功させるためのポイントについて
①適期栽培(旬に育てる)
②土の養分
③土の水分
④日当たりと風通し
⑤手で取るのは最終手段
この5項目に分けて解説していきます
…が、やっぱり長くなったので今回は①のみにしまして残りは次の記事で書きます。
適期(旬)に育てるということ
現代では栽培資材の発達に加えて国内外問わず食品が流通するようになったため、色んな野菜が年中食べることができます。
私の言う適期とは、農薬はもちろん、被覆資材(ビニールマルチやビニールトンネル、ビニールハウスなどの温室)を使わず、なるべくほったらかしで育つ時期のことを指します。
(春夏野菜は発芽~幼苗期に保温が必要なので、今回は秋冬野菜に限定して書きます)
※適期は地域ごとの気候で変わるのでここで書くのは愛知県西尾市と同程度の気候の地域だと思って下さい。だいたい関東から関西方面の沿岸部、平地は同じ気候になります。
そもそも何が秋冬野菜なの?
秋冬野菜なのかわからないという方のために、とーってもざっくりとした見分け方で言います。
根、茎、葉、蕾を食べるのがだいたい秋冬野菜です。
(※もちろん違うのもあるし春夏用の品種もあります。夏野菜は果実中心)
代表的な野菜はダイコン、カブ、ニンジン、小松菜など菜っ葉類、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなどです。
アブラナ科が多いなと感じたアナタは家庭菜園中級者以上!
そう、秋冬野菜の中心はアブラナ科の野菜たちです。あとはセリ科、キク科、ヒユ科あたりです。どの野菜が何『科』なのかを知っておくのは栽培する上でとても役に立ちます。
特にアブラナ科は仲間が多く、栽培する上で注意すべき点や病害虫に共通点が多いので
『アブラナ科を制する者は秋冬野菜を制する』
と言っても過言でないくらい知っておくと良いです。
秋冬野菜の種まき適期は8~10月
野菜の種類にもよりますが、秋から冬に収穫期を迎える野菜の種まき時期は大体早いもので8月のお盆過ぎくらい、遅いもので10月中旬くらいです。
ただ、近年(特に今年は酷い)は真夏が暑すぎるし雨が降らないか降り過ぎたり、10月過ぎまで30度を超えたりと気候が変わっているので今までよりも1~2週間程遅らせた方がよいかもしれません。
下に種類ごとにまとめておきますので来年の作付け計画の参考にしてみて下さい。
7月上旬~下旬
秋採りエダマメ、ニンジン(晩生品種)
8月中旬~9月上旬※根菜以外は直播せずにセルトレーやポットに蒔き育苗
白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン(早生~中生品種)
9月中旬~10月中旬※8~9月に育苗した苗の定植はこの時期
小松菜、水菜、(その他菜っ葉類)、春菊、ホウレンソウ、ダイコン、カブ、ラディッシュ、ニンジン(極早生品種)、玉ねぎ(育苗用に播種)
10月下旬~11月上旬※この時期は越冬野菜の直播か定植
エンドウマメ(キヌサヤ、スナップエンドウ、グリーンピース)、ソラマメ、麦類、玉
ねぎ(苗の定植)
↑この時期より早くに蒔くと虫食いが多くなりやすかったり、暑さや乾燥で上手く育たなかったりします。逆に遅いと下の写真のように大きくなる前に寒さで成長が止まってしまい食べられる大きさに育たずに花を咲かせてしまったりします。
とりあえず今回はここまでにします。
書き始めると内容にこだわり過ぎて長ーくなっていつまでも記事アップできないという私の悪癖がでるので、書きかけでもアップするようにしました(半端な記事ですみません)
下記に乗せたのは上記のタイミングで種蒔きや定植した秋冬野菜たちの収穫実例(12月12日撮影)です。
それぞれの説明はまた後日加筆致しますし、本編の内容の続き②~⑤も別記事にて書きますのでまたこちらをチェックしてみて下さい^^
それにしても今年はキャベツだけじゃなく色んな野菜が高騰していて、しかも品質もあまり良くないように思えます。あの暑さではしょうがないのかもしれません。
でもその中で、自然農で育てた野菜たちの中にはむしろ良く出来ているものもあり面白いもんだなぁと感じます(全然できなかった野菜ももちろんありますよ)
ではまた次の記事で^^