【富田林市】週末は喜志や佐備のだんじり&にわか!地車カラオケとの異名を持つ曳き唄にはあのドリフの曲も
先週は、富田林の錦織神社や彼方春日神社に宮入りする地域のだんじりが行われましたね。甲田が46年ぶりに披露した俄(にわか)などもあり、町は秋祭り一色で盛り上がっていました。
そして今週末はいよいよ美具久留御魂神社や佐備神社、板茂神社、大伴黒主神社、建水分神社(富田林の一部)壱須加神社(富田林市の一部)地域のだんじりが始まります。
神社ごとの宮入の日程と富田林地域のだんじりを確認しましょう。現在の自治体の行政区域とは無関係に、伝統的なゆかりがある地域の神社ごとに宮入をします。
- 10月20日(金)佐備神社 上佐備、中佐備、下佐備
- 10月21日(土)大伴黒主神社 山中田
- 10月21日(土)壱須賀神社(河南町)南大伴、北大伴
- 10月21日(土)建水分神社(千早赤阪村)南別井、北別井、東板持
- 10月22日(日)美具久留御魂神社 若一、新堂、宮町、喜志、川面、毛人谷、平、櫻井、喜志新家、中野、木戸山、寺内町
- 10月22日(日)板茂神社 西板持
ここで3週続けてになりますが、やはり昨年のだんじり画像を数多く撮りましたので、それを紹介しながら秋祭り気分を盛り上げていきましょう。
寺内町に行くと子供だんじりがいました。
暗くなったので富田林駅で見ただんじりです。このときは若一、中野、新堂のだんじりが来ていました。
先に寺内町の子供だんじりが通過していきました。
だんじりが来る前から的屋さんが待機しています。ビールの販売もありました。
さて、だんじりが駅前に入ってきました。黄色いのは中野のだんじりです。既に車の通行ができないようになっています。
こちらは若一のだんじりです。
さらに、新堂のだんじりが入ってきました。この3台のだんじりが交互に上下左右に揺らし大声で叫びながらパフォーマンスを繰り返していました。
ここは動画で見るほうが良いので撮影しました。
印象が強いのは縦しゃくりと呼ばれる前後に激しく揺らす行為でした。だんじりが道路に激突した音が聞こえて、素人が見たら壊れないかと心配するほどでした。そんなに簡単には壊れないのでしょうけれど、これは間近で見て勢いのすごさを感じました。
延々と続いていましたが、私は次の日もあるので途中で帰りました。なお今年の情報ですが、21日土曜日19時から喜志駅東ロータリーに、喜志地区のだんじりが全て終結。夜のだんじりとしてはいちばんの見せ場になる見込みです。
そして喜志地域のもうひとつの見どころとしては、22日日曜日の午前10時以降の宮入の後の俄(にわか)奉納があげられます。美具久留御魂神社公式ページ(外部リンク)のトップに宮入と俄奉納のスケジュールがあります。
喜志地域は河内俄を復興と発展に心血を注いだと言っても過言ではない、下水分にわか連喜楽座の尻谷座長のおひざ元という事もあり、伝統的な俄を披露する土壌が既にあるようです。
今年、錦織神社で行われた俄の動画です。
だんじりの俄と言えば伝統的なものが素晴らしいですね。美具久留御魂神社の俄ではどの地域も伝統的な俄奉納が見られるので、見どころのひとつと言えます。
また来月11月12日にすばるホール3階の展示室で南河内地車化粧幕展が行なわれ、同時に南河内の伝統河内にわかの今昔のシンポジウムが行われます。
そのようなこともあり、特に今年は気合いが入っているそうで、最高の奉納にわかになる可能性があるとのこと。22日の当日が楽しみですね。
昨年の俄の様子も少しだけ撮影しています。
さて、ここで富田林のだんじり共通のものとして俄のほか、曳き唄があります。だんじりカラオケとの異名持つ南河内地域独自のものだそうで、歌いながら町内を曳いて回るというようなもの。
河内長野のだんじりでも曳き唄がありますが、現在は町中ではなく田舎のほうでのみの披露となっています。町中でも披露している富田林はある意味希少なところです。
マイクと拡声器を使うため、あたかも選挙運動のように声が大きく、騒音のことなどの賛否はありますが、私個人としてはは年に1度の威勢の良い曳き唄は好きです。
特に上の動画のように山を背景に手前に刈り入れ直前の田んぼがあるところで歌っていると、村の秋祭りの雰囲気がありますね。
さて、この曳き唄を聞いていると、いろんな曲がありますが、昭和に流行った歌謡曲をアレンジている物が多いことに気づきました。その中にはあの国民的な人気を持っていたドリフの曲も入っていたのです。では、どれがドリフの曲でしょうか?
一曲目はこちらです。昨年のだんじりの動画なのですが、曳き唄として歌っている曲は1971(昭和45)年12月にドリフが発売した、「ドリフのツーレロ節」という曲です。
さらに調べるとこれは元々台湾民謡で、1943(昭和18)年にヒットした「シャンラン(ツーレロ)節」というのが原曲だというのがわかりました。
二曲目はこちらです。これも昨年のだんじりですが、曳き唄として歌っているのは、1976(昭和51)年「ドリフのバイのバイのバイ」という曲だとわかりました。
そしてこれも原曲が存在し、1918(大正7)年に発表された。「パイのパイのパイ(東京節)」が原型とわかりました。
ドリフは多くの原曲をメロディをそのままにして、歌詞を変えた曲を1970年代に数多く出していて、上の2曲もそうでした。台湾、東京を歌った原曲がドリフの手によりアレンジされ、さらにだんじりの曳歌にアレンジされるとは誠に面白いですね。
今年、一週早く行われた錦織神社や落ち方春日神社の祭礼の際には、ドリフの曲をアレンジした曳歌とは遭遇しませんでした。
果たしてこの週末に行われるだんじりでは、ドリフのアレンジ曲やその他の昭和歌謡のアレンジが聞けるでしょうか?
興味のある方は富田林駅や喜志駅、あるいは今話題の金剛バスに乗って、板持や佐備に出かけてみてはいかがでしょう。
美具久留御魂神社(外部リンク)※トップページに秋季大祭の詳細紹介
住所:大阪府富田林市宮町3丁目2053
宮入時間:22日日曜日10:00ごろから順次
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩14分
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