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平野佳寿のホームは人工芝に。大谷翔平は新球場へ?

宇根夏樹ベースボール・ライター
平野佳寿(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)May 4, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地、チェイス・フィールドは、来シーズンから人工芝となる。球団が10月12日に発表した。

 1998年にオープンしたバンクワン・ボールパーク(2005年9月にチェイス・フィールドへ改称)は、開閉式の屋根を持ち、フィールドはこれまで天然芝だった。砂漠という立地条件と気候から、数年前より人工芝にすることを検討していたという。

 現在、トロント・ブルージェイズのロジャース・センターとタンパベイ・レイズのトロピカーナ・フィールドには、人工芝の「アストロターフ」が敷いてある。両球場の「アストロターフ」はまったく同じではないものの、天然芝のような打球のイレギュラーがほとんどないこともあって、どちらもエラー指数は低い。チェイス・フィールドに敷くのは、「アストロターフ」ではなく「B1K(バッティング・ア・サウザンド)」という人工芝だが、この点は共通しそうだ。チェイス・フィールドをホームとする平野佳寿にとっても、プラスに働くのではないだろうか。今シーズン、平野のゴロ率は50%を上回っていた。

 一方、大谷翔平が在籍するロサンゼルス・エンジェルスは、アナハイム市と交わしているエンジェル・スタジアムのリース契約を、10月16日にオプト・アウトした。これにより、エンジェルスは2019年までエンジェル・スタジアムを使用するが、その後は他へ移ることもできる。

 エンジェル・スタジアムは、1966年にオープンした。現30球場のなかでは4番目に古く、ボストン・レッドソックスのフェンウェイ・パーク(1912年)、シカゴ・カブスのリグリー・フィールド(1914年)、ロサンゼルス・ドジャースのドジャー・スタジアム(1962年)に次ぐ。新球場の計画が具体的に浮上しているわけではないが、10月16日にオプト・アウトしなければ、次の機会は2028年だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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