ダブル熱帯低気圧が発生中、うち一つは台風へ発達する見込み
新たな熱帯低気圧が発生し、ダブル熱帯低気圧に
きょう21日(日)午前3時、フィリピンの東海上で熱帯低気圧が発生したのに続き、午後3時には小笠原諸島の南東海上で新たな熱帯低気圧が発生しました。
気象庁の発表によると、先に発生していたフィリピンの東海上にある熱帯低気圧はあす22日(月)までに台風に発達する見込みで、発生すれば台風(9号)となります。
一方、小笠原諸島の南東海上に発生した熱帯低気圧は、今後、東経150度線に沿うように北上し、あさって23日(火)午前9時には、関東の東海上で北緯30度を越える予想となっています。今のところ、こちらの熱帯低気圧に関しては、台風へ発達する見込みとの情報は発表されていませんが、熱帯低気圧が北上する小笠原の東海上は、海水温が平年より1度から2度高く、広く30度以上あるため、台風へ発達する可能性も十分にあるのではないかと思われます。
ただ仮に台風へ発達したとしても、こちらに関しては、日本の東海上を離れて北上する計算で揃っていますので、日本付近への影響は、今のところ、ほとんどないのではないかと思われます。
台風(9号)の進路予想は?
フィリピンの東海上で発生が予想される台風は、発生すれば台風(9号)となります。
予報円によると、台風(9号)は、あさって23日(火)から24日(水)にかけて、フィリピンの北部をかすめるようにして西進し、25日(木)頃に中国大陸へ上陸する見通しです。
種々の計算をみると、台風(9号)は予報円の真ん中付近を進む計算で大まかには揃っているようですが、まだ一部の計算には、予報円の最も東側の台湾付近を北上し、沖縄方面に活発な雨雲がかかる計算も散見されます。
沖縄方面は、今後の動きにご用心下さい。
また現在発生中のダブル熱帯低気圧が過ぎた後に、新たな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)を日本の南海上に顕在化させる計算も多いため、引き続き、監視をしなければなりません。