兄弟が同じ日にサヨナラ本塁打を打たれる
8月25日、アレクシス・ディアズ(シンシナティ・レッズ)は、1点差の9回裏に登板し、1死一塁からヤズマニ・グランダル(ピッツバーグ・パイレーツ)にホームランを打たれた。
同じ日、エドウィン・ディアズ(ニューヨーク・メッツ)は、同点の9回裏に登板し、1死走者なしからジャクソン・メリル(サンディエゴ・パドレス)にホームランを打たれた。
アレクシスとエドウィンは、弟と兄だ。ベースボール・リファレンスによると、兄弟揃って同じ日にサヨナラ本塁打を打たれたのは、彼らが初めてだという。
この史上初は、兄弟のどちらもクローザーだからこそ起きた、という見方もできる。今シーズン、アレクシスは24セーブ、エドウィンは14セーブを挙げている。30セーブ以上のシーズンは、アレクシスが1度(2023年)、エドウィンは4度(2017~18年、2021~22年)を数える。
2年前には、同じ日にセーブを挙げた史上3組目の兄弟となった。それについては、こちらで書いた。
◆「兄弟が同じ日にセーブを挙げる。史上3組目。過去の2組はどちらも1度きりだが…」
今シーズン、同日の登板は、8月25日が20度目。そのうちの3度は、2人ともセーブを挙げた。どちらもセーブ失敗は、5月13日の1度。8月25日は、ともに負け投手となったが、エドウィンの登板はセーブ機会ではなかった。
また、サヨナラかどうかを問わず、ディアズ兄弟が同じ日にホームランを打たれたのは、8月25日が初めてだ。アレクシスがメジャーデビューした、2022年も皆無。昨シーズンは、エドウィンが登板していない(「WBCで右膝を痛めてシーズンを棒に振る、クローザーの「年俸」と「代役」はどうなる!?」)。
ちなみに、ディアズ兄弟の両方からホームランを打っているのは、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)だけだ。ワシントン・ナショナルズ時代に、兄のエドウィンから2本塁打、弟のアレクシスから1本塁打を記録した。