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兄弟が同じ日にセーブを挙げる。史上3組目。過去の2組はどちらも1度きりだが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
アレクシス・ディアズ(シンシナティ・レッズ)May 1, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月17日のダブルヘッダー1試合目、エドウィン・ディアズ(ニューヨーク・メッツ)は、2点リードの9回表にシティ・フィールドのマウンドへ上がり、セーブを挙げた。その数時間後、プログレッシブ・フィールドでは、アレクシス・ディアズ(シンシナティ・レッズ)が1点リードの10回裏に登板し、こちらもセーブを記録した。どちらも、打者5人と対戦し、最初の2人と最後の1人を三振に仕留めた。

 エドウィンとアレクシスは、プエルトリコ出身の兄弟だ。MLB.comのニック・アギレラらによると、同じ日にセーブを挙げた兄弟は、1994年6月30日のラベロヨシアス・マンザニーオと1997年6月13日のトッドティム・ウォーレルに続き、ディアズ兄弟が史上3組目だという。

 マンザニーオ兄弟が2人合わせて通算7セーブ(兄が1セーブ、弟は6セーブ)であるのに対し、ウォーレル兄弟は通算327セーブ(兄が256セーブ、弟は71セーブ)を記録した。だが、8歳離れていたこともあり、同じ日のセーブは1度しかなかった。

 ディアズ兄弟は、28歳のエドウィンが182セーブ目、25歳のアレクシスは初セーブ。彼らの場合、同じ日のセーブは、2度目以降もありそうだ。

 エドウィンは、今シーズンもクローザーを務めていて、16登板で9セーブを挙げ、防御率1.69を記録している。4月8日にデビューしたアレクシスは、こちらも16試合に投げ、失点はホームランによる1点のみ。防御率は0.52だ。レッズは、ここまで、クローザーが確定していない。2人とも、4シームとスライダーのコンビネーションにより、バットに空を斬らせる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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