Yahoo!ニュース

【河内長野市】縄かけ神事で有名な八幡神社で、湯立神事のときに見つけたハートハト絵馬がとてもかわいい!

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

南海天見駅から蝋梅(ろうばい)や山茱萸(さんしゅゆ)で有名な流谷の集落の間に、八幡神社(通称:流谷八幡)がありますね。

今年1月に行われた縄かけ神事
今年1月に行われた縄かけ神事

京都・石清水八幡宮から御霊を分けて(勧請)いただいた神社で、1,000年前から行われている縄かけ神事、村人が作った綱で御霊が谷を越えるというお祭りが毎年1月初旬に行なわれることで有名です。

昨年秋の提灯祭り・動画にて

しかし、八幡神社はそれだけではありません。秋には提灯祭、夏には湯立神事が行なわれるなど、縄かけ以外にも伝統的で見ごたえある神事が行われます。

7月14日日曜日、八幡神社で湯立神事が行われる情報を得た私は、八幡神社に行きました。

赤い橋の先に見える八幡神社の境内に、多くの人が集まっているのが見えます。

橋を渡る前に、今年1月にかけられた縄の様子を見てみます。

縄がかけられてから半年以上経過しているので、すでに縄は下に落ちていました。

今回の湯立神事、これに使用していた湯釜は1340年に作られた鉄製湯釜(外部リンク)で大阪府指定重要文化財の指定を受けたものなのですが、現在は大阪市立美術館に寄託されているとのこと。そのため、現在は1934(昭和9)年に作られたレプリカが使用されています。

主に地元の人が集まっていますが、中には遠方から見学に来ている人もいました。

これがレプリカの湯釜です。

火であぶられて窯の中にお湯が入っています。湯立神事は、昨年蟹井神社のものを経験しました。その時の蟹井神社は夜に行われていましたが、八幡神社は午前中に行うようです。

中では湯立神事が始まり、祝詞などが行われています。

儀式の途中で宮司さんが出てきて祝詞を唱えています。

さて、中での儀式を待っている間、かけられている絵馬の中に気になる物を見つけました。

鳥のような可愛らしいものです。カバンにそのままつけられそうですね。

しかし、よくみると、右側に願い事を込めた字が書かれています。つまりこの可愛らしい鳥も絵馬ということになります。

詳しい内容は後で聞くことにし、ちょうど中での神事が終わり、外での儀式が始まります。

宮司がお酒や塩など湯釜に入れるものを紹介します。

笹を熱湯につけると、いよいよ湯立神事のメインの儀式が始まります。

宮司が笹の葉を手にすると、

思いっきり参拝者に振りかけます。

そしてお湯が体にかかると、厄除け・無病息災・五穀豊穣の御利益があるとされます。

もし外国人の写真家であれば「日本の文化」というようなタイトルをつけて、ギャラリーなどで展示しそうな画像が撮れました。

私も、体がお湯でぬれました。熱湯との事ですが、そんなに熱くはありません。

もっとわかりやすいと思いましたので、動画も録りました。

終わってから来賓のあいさつです。退任が決まった島田市長の挨拶。

島田市長の後を継ぐ、元府議の西野次期市長のあいさつ。この後、数名の市会議員の方の挨拶がありました。

最後にみんなでお神酒を頂きました。車を運転する方は口につけずに形だけで行っていましたが、私は公共交通派なので全部いただきました。

最後に笹を1枝ずつ頂いて帰りました。玄関の外に飾ると、魔除けになるそうです。

湯立神事は終わりましたが、ここで可愛らしい絵馬について宮司さんにお話を伺いました。絵馬に掲げられていたのはハートハト絵馬というそうです。

ハートハトの名前の由来については八幡神社のinstagramに記載がありました。

ハートのかたちをしたハトです。
ハートとハト、言葉あそびです。
ハート(想いや夢)をハト(神の使い)に届けてもらいましょう。

これは八幡神社だけの話ではありませんが、絵馬といえば木の板に願い事をという常識ではなく、いろんなものに見立てることで、もっと親しみやすいものにするという努力は素晴らしいですね。では、なぜ鳩なのでしょうか?

鳩で連想するものと言えば、古代・河内長野(錦織部)の住民が朝廷へ白鳩を献上したという由来のある川上神社のある鳩原の由来を思い出しますが、八幡神社とは関係ないように感じます。

これについては次のような説明がありました。

八幡さんの眷属(神使)は、ハトです。

稲荷神社に対する狐のような存在が八幡神社では鳩というわけですね。一説には、宇佐八幡宮から石清水八幡宮へ八幡神を勧請したときに、白い鳩が道案内をしたという伝承があるとのこと。

余談ですが、画像の木の絵馬のデザインは緑ヶ丘にある株式会社H2Oさんによるものとのこと。八幡神社の絵馬はいずれも500円です。

ただ八幡神社は宮司が常駐していないのでいつでも手に入るものでは無いようです。八幡神社に確認すると次の日時であれば、宮司が常駐するので絵馬を購入できます。

  • 9月15日(日)10時〜12時
  • 10月12日(土)14時〜16時 ※20時からちょうちん行列
  • 10月13日(日)9時〜16時 午前中お神輿
  • 11月23日(土)10時〜12時 新嘗祭
  • 12月29日(日)9時〜12時
  • 12月31日(火)15時〜1月1日(水)16時
  • 2日(木)9時〜16時
  • 3日(金)9時〜16時

また上記行事の日以外にも宮司が常駐している場合があるので、詳しくは八幡神社のinstagramで確認してください。

神事を見終えての帰り、橋を渡った後、おそろいの幟が見えました。これは奉納のぼり旗というもので、八幡神社では10月13日まで新規で募集しているとのこと。5000円の初穂料を出せば、来年2025(令和7)年の1年間掲揚、鳩の絵馬と同じデザイナーさんの手によるものです。

八幡神社(流谷八幡神社)

住所:大阪府河内長野市天見2211

アクセス:南海天見駅から徒歩15分

instagram

---------------------------------

奥河内から情報発信のおすすめ記事がLINEに届きます!

奥河内地域に住んでいる人たちに役立つ情報を毎週水曜日の10:00にお届けします。

ぜひご登録ください!

<友だち追加の方法>

■下記URLをクリックして友だち登録してください

https://line.me/R/ti/p/%40oa-okukawachiinfo?oat_source=yahoo_news&amp;oat_medium=article&amp;oat_page=detail_link

※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています

---------------------------------

※記事へのご感想等ございましたら、プロフィール欄にSNSへのリンクがありますのでそちらからお願いします。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

奥河内から情報発信の最近の記事