【富田林市】古代富田林の浪漫!大化の改新前にあった紺口県主創建伝承のある咸古神社は龍泉寺の横に鎮座
富田林は寺内町しかないような話をよその地域の人から聞いたことがありますが、まったくそんなことはありません。寺内町が形成された戦国時代よりもはるか昔から、いろんな史跡などがあります。
例えば6月29日まで「大とんだばやし展」という展覧会を開催していることを以前紹介しました。
すでに終わった情報で恐縮ですが、先月25日に行われた博物館講座で気になるものを手に入れました。
それはこちら「KODAI NO TONDABAYASHI」というタイトルの冊子です。
これは内容の一部ですが、富田林は古代から古墳が多くあって、いろいろな出土品が出ているという内容がわかりやすい写真付きで紹介されていました。
さらに、富田林駅前にあるきらめきファクトリーでも歴史の講座が行われるという情報を得ました。
それはこちらです。「紺口県主(こむくのあがたぬし)をテーマにした講座(外部リンク)がきらめきファクトリーの2階で行われるとのこと。1回目が6月15日(土)で、2回目が6月29日(土)に行われ、申し込みの締め切りが6月10日(月)までです。
紺口県主については、富田林市史(外部リンク)でも紹介されています。大化の改新の前の時代の地方単位に県(あがた)という単位があって、その支配者が県主(あがたぬし)とのこと。つまり人の名前ではなく紺口という県(地域)の支配者という意味のようです。
詳しいことについては当日のセミナーで詳しく紹介されると思いますが、チラシを見たときに気になる点を見つけました。それは上の画像、つまりチラシに紹介されている写真です。以前訪問したことがあるところばかりでしたので紹介しましょう。
ツギノ木山古墳にある寛弘寺古墳公園は、お隣の河南町にあります。
富田林にも古墳が多いですが、河南町にも古墳が多いですね。それも古墳らしい形が残っていて、公園になっている場所が多い気がします。
古墳公園の上から田園地帯を眺めました。見下ろす位置に田園地帯が広がっていて開放感があって癒されます。ちなみに寛弘寺古墳へは近鉄富田林駅から金剛ふるさとバスの千早線に乗って五軒家バス停下車8分です。
そして、富田林市内の名所の写真もチラシに載っていました。龍泉寺境内にある咸古神社(こんくじんじゃ)です。
咸古神社は亀の井ホテル富田林のある嶽山(龍泉寺山)の中腹にあるのですが、どうしても併設している龍泉寺のほうに注目します。咸古神社が龍泉寺の境内にあり、神仏混淆時代の名残として残されているので目立たないのかもしれません。
龍泉寺へのアクセスは、近鉄富田林駅から金剛ふるさとバスに乗り、竜泉及び蒲(がま)バス停で降りて山に登る必要があります。日帰り入浴やレストランを使えば、亀の井ホテルから下っていくことも可能。車だと中腹の龍泉寺に入る入口の所に駐車場があります。
龍泉寺の立派な仁王門をくぐった奥に龍泉寺の本堂が見えます。
また境内にある龍泉寺庭園が有名ですね。
龍泉寺の境内の右端のほうに行くと、咸古神社の鳥居が見えます。
そのまま咸古神社の境内に入ります。咸古神社は龍泉寺境内の北側に本殿があり、江戸時代までは龍泉寺の鎮守だったそうです。(明治時代に神仏分離で独立)
龍泉寺はかつて山に住んでいた悪い龍を蘇我馬子が追い出して創建したと伝わりますが、咸古神社はもっと古くからあり、かつて地域を支配していた紺口県主が祖先を祀ったとされる社でした。いつしか龍泉寺が鎮守社として取り込んだという説があるそうです。
鳥居が修復されて奉納されたようです。修復時期は書いていませんが、富田林の人のようです。
紫がかった赤っぽい屋根の社殿が見えてきました。
手水舎があります。
こちらが社殿(拝殿)です。龍泉寺とともに江戸時代に再建されたとのこと。
ということで、咸古神社を紹介しました。河南町の寛弘寺古墳公園とともにセミナーを受ける前、もしくは受けた後に訪問してみてはいかがでしょう。
咸古神社
住所:大阪府富田林市竜泉886
アクセス:近鉄富田林駅からバス 竜泉または蒲バス停から徒歩20分程度
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