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4冠統一戦を控えたWBA/WBC/IBFスーパーウエルター級王者の言葉

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME

 WBA/WBC/IBFスーパーウエルター級王者、ジャーメル・チャーロvs.WBO同級チャンプ、ブライアン・カスターニョ戦まで、残すところ2週間となった。

 当初、3月19日にゴングが鳴る予定だった154パウンド4団体統一戦は、昨年7月17日以来の再戦だ。第1戦は117-111でチャーロ、114-113でカスターニョ、そして114-114と、ジャッジが三者三様の見解を述べ、ドローに終わった。

 リターンマッチは、カスターニョがキャンプ中のスパーリングで右上腕を痛めて約2か月間延期とされた。

 先日、3冠王者がWEBインタビューに応じた際の言葉をご紹介したい。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 「俺の誕生日の5日前に行われるファイトなんだ。統一チャンピオンを目指し、一つの仕事を成し遂げる瞬間を楽しみたいと考えている。印象に残る勝ち方をしてみせるよ。俺が戦うまで、ブライアン・カスターニョなんて誰も知らなかっただろう。ジャッジが、しっかりボクシングを理解していることを希望する。俺がKOを逃したから、あんな結果になったのか。ボクシングは、技術の優劣を付ける競技でもあるんだ。

 今回の俺は、今までとはちょっと違う。以前よりもボクシングに自分を捧げるようになった。より、飢えた状態にあるよ。次の試合のことなんて何も分からない。神が同じ相手と戦う機会を作って下さったことに感謝する。間違いなく、前回よりいい内容のファイトを披露するよ。ベストな俺をご覧頂きたいね。今回のキャンプは初心に戻って、自分に問いかけながら水泳、ロードワーク、そしてジムでのトレーニングを重ねてきた」

(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME
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 近く実現しそうなウエルター級4冠統一戦の勝者と対戦する可能性については、次のように応じた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220418-00291864

 「スペンスとはジムメイトだから、戦おうとは思わない。テレンス・クロフォードも気にならないな。彼のことを良く知らないし、向こうもそうだろう。試合が実現するかもしれないが、俺が双子の兄と戦うようなものかもな。

 まぁ、ファイトマネーも含めて条件次第さ。クロフォードは154パウンドまで上がってくるかい? 彼は俺との戦いを望んでいるのか?」

(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME
(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME

 「俺は154パウンドでいい仕事をしてきただろう。それに関してプライドを持っている。カスターニョを下して自分がナンバーワンであることを見せないと。マーベラス・マービン・ハグラーやトーマス・ハーンズらと同じレベルのチャンプとして君臨しなきゃな。

 自分の子供たちを含め、次世代に語り継がれるものを残したいと思っているよ。俺自身との戦いでもあるんだ」

(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME
(C)Amanda Westcoot/SHOWTIME

 34勝(18KO)1敗1分けの31歳、ジャーメル・チャーロと17戦全勝12KOの32歳、ブライアン・カスターニョ。4本のベルトを束ねるのはどちらか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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