ドクガ系の中で一番毒々しい毛虫がほぼほぼ無害だというのは本当か?やはり触らないのが無難#毒虫注意
毛むくじゃらで派手な毛虫は、見るからに毒がありそうだ。危険と思ったら触らないに限る。しかし、いかにも危険そうな毒々しい毛虫の中にも、無毒のものがけっこう多くいる。彼らは毒々しい姿によって、天敵の攻撃を逃れているのかもしれない。
ドクガの仲間の幼虫はいずれも、「猛毒、危険、要注意」という姿をしている。ドクガなので有毒のものが多くいるのは確かだ。しかし、比較的良く見かけるヒメシロモンドクガとマメドクガの幼虫は、いかにもドクガらしい派手な格好をしているのに毒針毛を持たないと言われている。
これまでは、あまりにも恐ろしい姿に怯えて、ヒメシロモンドクガの幼虫の飼育をためらっていたのだが、虫仲間から「意気地なし」となじられ、「ほーら、全く問題なし」と手に乗せてみせられたりしたので、意を決して飼育してみることに。
この蛾の成虫は、オスメスの違いが大きく、オスの模様がわりときれいなので、実は以前から、毒さえなければ幼虫を飼育してみたいと思っていたのだ。
さっそく幼虫をつかまえて、恐る恐る手に乗せてみたが、特に痛みはない。しかし、モヒカン刈りのような黄色い毛束をなでてみるだけの勇気はなかった。
ヒメシロモンドクガの幼虫は、ちょっと毛をなでたぐらいでは、ほとんど問題がないと言われる。しかし、たとえ毒針毛がなくても、強く接触すると若干腫れることがあり、毛がチクチクするだけでかぶれる人もいるので、触らないのが無難だ。
度胸のあるところを見せようとして、毛虫を素手でつかまえてみせる変な人(昆虫記者もその一人です。反省します)もいるが、「良い子のみなさんは、決してまねをしないように」と忠告したい。
(写真は特記しない限りすべて筆者撮影)