プロが明かす「本当に必要な育児本」の選び方!ストレスフリーで子育ての質が上がる意外な方法
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。また教員養成大学の研究センターで研究員として子どもの自立について研究中です。
そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。
今回は読書の秋!ということで、子育てにおける読書の話をしたいと思います。
子育てに本を取り入れるときに大切にしたいこと
「子育てと本」という関連性を考えてみると、大きく2つの面があります。
1つ目は「自分自身が子育てをする際に、親として読む子育て本との付き合い方」、2つ目は「子どもに読み聞かせをする際や子ども自身が本を読む環境をどのように作っていくか」という側面です。
私は本を日常に取り入れる際も「無理しない」というのがベースにあるので、その考え方であったり、我が家ではどんな風に本を取り入れているかをお話していきますね。
まず、「自分が親として子育て本を読むときに大切にしていること」についてですが、私は元々本が好きなので、子育てが始まってからは電子書籍で読むことが増えました。
AmazonのKindleの読み放題にも登録していて、月額1000円ほどでたくさんの本が読めるので子育てをし始めてからは、気が向いた時にスマホで読むというのが一番多いパターンでした。
ですが産後、私が本を読めるようになったのはいつだったか考えると、産後少し経ってからだったんです。
というのも私は人生で2回うつ病を経験しているのですが、1回目は約10年前、2回目はちょうど長女を妊娠している時と時期が重なっています。
妊娠前に激務で発症し、妊娠を機に仕事を辞めて、療養しながら娘を出産しました。
しばらく心療内科に通って今は完治したと思っているのですが、うつ病の時は本が読めませんでした。
「本が読めない」というのは、活字を目で追ってもその字が字としてしか入ってこなくて、何と言っているのかわからない状態でした。
私はその変化にもすごくショックを受けて落ち込みました。
寝かしつけの本をいくつか読んだら…
そんな状態でも子育ての本には興味があったので、なんとかして読めないかと思った時に、インスタをメモ代わりに、本の内容を書いていた時期がありました。
ですので産後しばらくはあまり本を積極的に楽しく読むことができなくて、少し経ってからやっと読めるようになったんです。
その時に「寝かしつけの本」をいくつか読みました。寝かしつけの本と言っても、この本にはこう書いてあって、でもあの本にはこう書いてあって、と全く内容が違っていたんです。
それで読む私の気持ちとしても、 この本なら内容がすっと入ってくるし、読んで気持ちが楽になったと感じる一方、別の本を読んでいるとすごく苦しく感じてしまい「 こんな風にしないといけないんだ」「今のままの私じゃダメなんだ」と思わされることがありました。
その経験から今でも私が大事にしているのが「本を読むときは 自分の心が素直に動くものだけ取り入れていく」ということです。
子育てには色々なやり方がありますよね。 例えば「寝かしつけ」という1つの問題をとってみても、この人はこう言うし、あの人はああ言うし、というように色々な見方があって、専門家の中でも意見が分かれるものです。
私は子育ては各家庭の数だけ正解があっていいものだと思っているので、 色々な人が書いた育児本や子育て本の中にも、正解が無数にあります。
だからその中で「自分の育児にとってどうか」というところがすごく大事だなと感じています。
自分の心が素直に動いたり納得感が得られるものは、きっと自分の育児観というか、それに近いものを言ってくれている本なんだと思って取り入れるようにしています。
おそらく、言語化できているものとそうでないものに関わらず、誰しも育児でこんな風にしたいということが潜在的に意識の中にあると思うんです。
だから自分の中で言語化できているものは「私はこうしていくんだ」と心に持っていていいと思うのですが、それが言語化できていないものを言語化してくれるのが、その本を読んだタイミングです。
ですので本を読んですごく共感したり、少し気持ちが落ち着いたりした時は、「自分の潜在的な意識で思っていることがこの本に書かれているから共感できる」ということが起こっていると言えます。
育児本もそうですが、ネットに書いてある記事だったり、SNSの発信を読むときも読んだり見たりして自分の心がきつくなるようなものからは距離を置くようにした方がいいなと思っています。
だから私もそういう情報を発信している1人ではありますが、育児を楽しんでいくために「ちょっともう見たくないな」と思う時は距離を置いてほしいです。
子どもと読書を楽しむために大切なこと
「子どもに読み聞かせをした方がいい」と言う言葉はよく聞きますよね。ですが一方で、「読み聞かせを頑張らなきゃ」と思ってしまうと、無理をしてしまって結局続かないということになりかねません。
そのため私は、読み聞かせや子どもの本の環境としては「ノルマを決めない」ということを大事にしてほしいと思っています。
私自身も1日の中で、この時間は絶対に本を読むとも決めていませんし、1日何冊とか、何歳までに何冊読むということも決めないようにしています。
なんとなく寝る前は本を読む時間みたいになってはいますが、 寝る前の本読みの時間も自分に余裕がない時はしませんし、 子どもが乗り気でない時はしないで寝ることもあるぐらいかなりゆるく日常に本を取り入れています。
そして、読み聞かせが好きかどうかも親によってそれぞれだと思います。 私は仕事柄、本を読み聞かせることは苦痛ではないですが、 それが子育てという環境になると、読み聞かせだけしていればいいというわけではないですよね。
色々なことをやらないといけない、そして自分のやりたいこともあるという中で、「この時間は絶対に読み聞かせ」みたいなノルマを自分に課して読み聞かせの時間が長くなってしまうときつくなってしまうんです。
また、読み聞かせの効能みたいに「これが子どもにとっていい」と言われることは色々ありますよね。
ですが私が一番大事だと思うのは、親子のコミュニケーションや読み聞かせを通して親子の時間が作れることです。
そのように考えると、読み聞かせが苦手だという方は無理して読み聞かせることもないですし、読み聞かせに代わる他の楽しいことをやっていけばいいんです。
読み聞かせに限らずですが、やはり育児では「こうするべきだ」「これはしちゃいけない」等をできるだけ手放して「まあいいか」と思えることが増えていくと、どんどんラクに楽しくなっていくと感じています。
実際に私がそうでしたし、今後読み聞かせに関しても無理をせずに、親子で楽しいと思える範囲で続けていきたいなと思っています。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!