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【国富町】苦みと甘みが絶妙なバランスの八女茶のラテ ~ 抹茶スィーツはお茶のブランドにこだわる時代へ

omi地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町)
八女茶(左)と八女茶を使った抹茶ラテ(右)

福岡名物の八女茶(やめちゃ)。2023年で発祥600年を迎えたとのことです。そんな歴史ある八女茶を使ったスイーツの専門店が2023年の11月にオープンしました。元々はキッチンカーtea stand Rinで販売していましたが、八女茶スイーツ専門店 546工房としてテイクアウト専門コンテナハウスでの販売も始めたということです。

コンテナハウスのお店 写真提供:546工房
コンテナハウスのお店 写真提供:546工房

店内はコンテナ特有のイメージとはちがった、さわやかな感じです

ドリンクメニューはこちら。スイーツは日によって変わるので、メニューは出してなく、インスタに載せています。

手書きメニューが温かみあります
手書きメニューが温かみあります

店長の木佐翔己さんからお話を伺いつつ、いくつかを注文しました。

・八女茶/星の抹茶ラテ

八女茶(左)と星の抹茶ラテ(右)
八女茶(左)と星の抹茶ラテ(右)

八女茶を飲むのは初めて。苦味がなく、まろやかな感じです。すっきりしてとても飲みやすい。そして星の抹茶ラテは下がミルク、上が抹茶と二層になっており、そのまま飲むか混ぜて飲むかはお好み次第。ミルクと抹茶の配合が良く、混ぜずに飲むと初めはミルクの味が強めで甘く、飲んでいくうちに抹茶の苦さで口の中がさっぱりしていきます。

・八女茶シフォンケーキ/ほうじ茶ロールケーキ

抹茶シフォン(左)とほうじ茶ロールケーキ(左)
抹茶シフォン(左)とほうじ茶ロールケーキ(左)

抹茶シフォンはものすごくふわふわで、苦味が強くありません。甘みと苦さのバランスが絶妙で、今まで食べたことない感覚の抹茶スーツです。ほうじ茶ロールケーキも甘いのにさっぱりしていて、いくらでも食べられそうです。

・シフォンラスク

シフォンラスク
シフォンラスク

個人的に一番意外性を感じたのがこのラスク。シフォンのラスクは初めてです。パンのような歯ごたえと違い、しっとりとした食感です。

どれも抹茶の配合に苦労したようで、抹茶が多すぎると生地が縮み、少ないと抹茶感がなくなるので半年近く試行錯誤を繰り返したそうです。木佐さんは試作品を子供たちに試食させ続けたとか。家族で完成させたのですね。

・なぜ八女茶?

宮崎県はお茶の名産地ですが、そこでなぜ福岡の八女茶を使おうとしたのか、やはり不思議に思うところ。実は店長の木佐翔己さんは、実家が八女茶の生産農家ということです。産地の八女市は、寒暖差が激しく霧が出やすい気候と肥沃な土壌により、旨味と甘みの強い茶になるとのこと。

店長の木佐翔己さん
店長の木佐翔己さん

店主であり夫の祐一さんと翔己さんの二人は、宮崎はお茶を家で飲む人が少ない気がして、多くの人にお茶を飲んでもらいたいという気持ちが強くあり、店を立ち上げたそうです。

・抹茶プリンが大人気

開店は11時ですが、抹茶好きのリピーターが多く、開店してすぐに来る人も多いということです。人気は抹茶もちもちプリンで、開店15分後くらいに取材に行った時にはすでに残り一個となっていました。

最後の一つでした
最後の一つでした

1990年代後半あたりから流行りだした抹茶スイーツですが、これだけ普及するとお客さんの舌も肥えてくるはず。使われているお茶に対するこだわりも出てくるでしょう。そんな人たちにも満足行くスイーツだと思います。そしてこれをきっかけに八女茶を知ってもらうことは、店の方にとって最高に嬉しいことかもしれません。さらにそこから抹茶スイーツも地元宮崎茶を初めバラエティ豊かになっていくと良いなと思います。

・お店はコインランドリーどるふぃん敷地内

場所は県道26号線沿いで、国富役場の近く。十日町簡易郵便局横のコインランドリーどるふぃん敷地内にあるコンテナハウスです。

のぼりのある敷地に入るとコインランドリーの駐車場になります ここに停めることができます
のぼりのある敷地に入るとコインランドリーの駐車場になります ここに停めることができます

なお、キッチンカーのtea stand Rinの方は、高岡ビタミン館をはじめとして、県内各所に出店しています。場所などについてはインスタを参照してください。

八女茶スイーツ専門店 546工房
住所:宮崎県国富町本庄6945-2コインランドリーどるふぃん様敷地内
(十日町簡易郵便局横)
営業時間:11:00 ~ 16:00 ※売り切れ次第終了
定休日: 月、金、土、日
駐車場:10台
連絡先:090-9407-6255
Instagram:公式インスタグラム

地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町)

札幌のすすきの周辺で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12 月、新宿に別れを告げ、自然を求めて宮崎県綾町に移住。その瞬間、第一子を授かる。仕事の傍らバンド、そしてタップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は子育て中心の生活。身近の知ってそうで知らない情報をお届けしていきます。

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