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メルセデス・ベンツ、美しいクーペとハイパフォーマンスの2種類のEクラスを発表。

河口まなぶ自動車ジャーナリスト

メルセデス・ベンツ日本株式会社は、同社の基幹モデルであるEクラスの派生モデルであるEクラスクーペを発表した。

EクラスクーペでアッパーミドルクラスサルーンのEクラスをベースとしているだけに、非常にエレガントな装いでパーソナルな性格を備えること。

特にサイドからのフォルムは美しく、伸びやかに弧を描くルーフと、サッシュレスウインドと前後ウインドの間にピラー(柱)がない構造のため、窓を開けると高い開放感が得られる。

またデザイン的にも、これまでのモデルではみられなかった表現がいくつもディテールに盛り込まれており、メルセデス・デザインに変化の兆しも感じさせるものとなっている。

さらに安全装備はEクラス譲りとなる最先端のインテリジェントドライブを取り入れることで、部分自動運転と呼べる機構が多数盛り込まれている。

搭載されるパワーユニットは、2.0L4気筒直噴ターボで184psを発生するE200と、チューニングで出力違いとして245psを発生するE300。そして3.0LのV6エンジンを搭載して4WDの4MATICと組み合わせたE400 4MATICの全3種類となる。価格は682〜1037万円。

クルマを単なる生活の道具としてだけでなく、生活に豊かさをもたらしてくれる要素を存分に備えた贅沢な一台である。

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また今回は同時に、EクラスのトップスポーツモデルであるメルセデスAMG E63 S 4MATIC+発表された。

E63 S 4MATIC +は、1人の職人が一基のエンジンを全て仕上げる「ワンマン・ワンエンジン」のもとに作られた612ps/850Nmを発生する4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載。これによって0-100km/h加速3.4秒と、セグメントトップの高い動力性能を実現している。

あわせてトランスミッションは、63シリーズ初となる9速の、AMG スピードシフトMCTを搭載。また4WD機構のAMG 4MATIC+は、前後のトルク配分を50:50から0:100の範囲で可変トルク配分を行うと同時に、0:100の完全後輪駆動を実現したドリフトモードを搭載した。価格は1774万円となる。

メルセデス・ベンツは今年、1〜4月における販売台数で2万1000台を記録して、販売において好調に推移している。中でもEクラスは、昨年の7月の発表から、セダン/ステーションワゴンあわせて約1万台を販売しており、メルセデス・ベンツ日本の販売におけるシェアも約16%に達しているという。メルセデス・ベンツ日本の上野社長は、「Eクラスはセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの他に、今後は新たなボディタイプも加わっていく」と今後のバリエーション追加に関してもコメントしたのだった。

発表会場からの中継動画はこちら。

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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