【性格(パーソナリティー)を改善する方法】を、現役プロ心理カウンセラーが詳しくお教えします。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
性格改善(性格を変える方法)
① 性格を変えるためには、まず自分自身を知らなければなりません。
出来れば、気質も、狭義の人格も、習慣性格も把握しておいた方がいいです。
実はこの把握が、1番難しいところです。そう私たちは、自分のことをよく知っているようで、案外よくわかっていないのです。
② 次に大切なのは、「どんな人になりたいか?」ということです。
この場合の「どんな人?」というのは、習慣性格のことを言います。性格を変えるということは、習慣的性格を変えるという意味です。習慣性格が変われば、人からの評価も変わってきますので、その奥の、狭義の人格も少しずつ変化していきます。
③ 最後に、なりたい自分になるべく、行動を変容させていく…ということです。
習慣性格は、行動の束です。そう、行動の束が、習慣的性格なのです。だから、行動を変えていくのが大切なのです。
地図で例えて言えば、
① 今自分は、どこにいるのか?
② 次に、どこに行きたいか?
③ 最後に、実際にどのような手段で行くのか? を決めて出発する!
ということです。
多くの方は、今自分が何処にいるのか把握しておりません。だから、北に行けば目的地に着くのか、南に行けば目的地に着くのか、わからなくて迷うのです。
そして、さらに、自分が行きたい場所が、本当に自分の望んでいる場所なのか、非常に疑わしいところがあります。実際、人が「いい」と言っていたからという理由で、なんとなく自分も行きたい場所であるような気がしている…ということは少なくなく、実際に行ってみて「ちょっと違うな」と感じることは、かなり多いかと思います。
最後、行きたい場所が決まったら、行く方法(歩きなのか、バスなのか、電車なのか、飛行機なのか)を決めて、準備を整えて、実際に出発することです。
おさらいです。
自分の性格(習慣性格)を変えるためには、
① まず、自分の性格(気質・狭義の人格・習慣的性格)を知ること、
② 次に、なりたい自分を見つけること、
③ そして、具体的に行動を起こしていくことです。
自分のことを嫌っている人は、自分と正反対の性格になろうとします。が、それは徒労と挫折に終わることが多いです。大切なのは、自分の性格(気質・狭義の人格)を生かしながら、習慣性格(態度・癖のようなもの)を変えていくということです。
それから、なりたい自分ですが、「優しい人になりたい」とか「強い人になりたい」等という目標は、不適切です。そのような、誰にでも思いつくような安易な目標を立てると、挫折感と敗北感に打ちひしがれるだけです。目標は、より具体的でなければならず、達成していっているのかどうか、わからないような目標ではよくないということです、
自分の性格を知るためには、性格診断を受けてみること、内省すること、感情を交えて本音でトークすること等が必要です。
自分の真の性格(気質・狭義の人格・習慣性格)を知ることが出来れば、「自分という人間は、どのような状況だと、幸福を感じられるのか?」が、わかりますので、なりたい自分が見つかります。
なりたい自分が見つかったら、習慣的性格を変えるために、実際に行動を変容させていきましょう。
今言った作業を、1人で行うのに困難を感じる方は、どうぞお近くの性格心理学に詳しいカウンセラーを訪ねてみてください。カウンセラーは、きっと力を貸してくれる筈です。
カウンセリングルームは、性格改善という難しい作業を、安心して出来る数少ない場所ではないかなと思います。カウンセラーは、クライエントがどのような自分を目指せばいいか、どのような行動メニューを持てばいいか、適切なアドバイスをする能力と技術を持っているものですし、挫けて後退しそうになるクライエントを、辛抱強く見守ったり、時には厳しく、時には優しく、励ましたり慰めたりしてくれます。
ちなみに、性格改善を試みて失敗する人は、自分という人間をよく知らないがために、適切な目標を見つけることが出来ず、さらにそのことにさえ気づかず、無駄な努力をして疲れ果て、あきらめてしまう…ということがほとんどです。
性格はスグには変わりませんし、簡単には変わりません。でも必ず変わります。
努力次第で、いかようにも性格(習慣性格)は変わります。カウンセラーは、そんなあなたのお手伝いをします。
ここからは、おまけですが、
時折、〇〇性格改造セミナー等で、短期間に性格を変えようとされる方がいますが、それは危険なことです。ほとんどの方は、「一定期間だけ、躁状態になっている」というだけであることが多く、セミナーから帰って来た後は周囲から浮き上がり、やがて躁状態から覚めると、長い鬱状態に陥ります。
私は実際に、そのようなクライエントに、何回も会ったことがあります。性格改造セミナーでは、明るい自分・積極的な自分・前向きな自分・プラス思考で物を考えられる自分になるよう、押し付けてくることが多く、その人が本来持っている気質や狭義の人格をほとんど無視しますし、具体的な行動にあたっては、性格改造セミナーの宣伝マン・営業マンになるよう迫ってくる…というお粗末なメニューしか用意していません。(もちろん、例外もあります。全ての性格改造セミナーが、そうだとは申しません) というわけで、やはり性格改造は、その人のペースで、焦らずあきらめず、コツコツ進めるより他ないのではないでしょうか。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。