【梅雨の悩み】くさくなったふきんの臭いを取る方法
こんにちは!掃除研究家のおそうじペコです。
家の中がジメジメする嫌な季節・・湿度と温度も上がりキッチンなどの水回りの臭いが気になります。その中でも、臭いが生じやすいのが「ふきん」です。洗い物を拭き取った後、気づくと独特の臭いを放つ通称「クサフキン」が誕生して気分が落ちた・・なんて経験ありませんか。今回はふきんの臭い対策をレベルに分けてご紹介します。
◆なぜふきんは臭くなるのか、理由を知れば防ぐことができるかも!?
食器を拭き取るふきんは常に清潔にしておきたいもの。綺麗なはずだったふきんがいつの間にか臭うようになってしまうのはなぜなのでしょう。
臭いの原因は増殖した雑菌
湿度が上がる今の時期は、濡れたままのふきんがなかなか乾燥しません。わずかでも汚れや雑菌が残っていると、高温多湿の状態が続き数時間で一気に増殖してしまいます。増殖した雑菌から発する臭いがあの独特の嫌な臭いの原因です。
つまり洗浄・除菌することがミソ!
ふきんが濡れても臭くならないようにするためには、増殖した雑菌やその原因となる汚れをしっかり洗浄して除菌することです。原因を除去しておかなければ、使用する度に臭いを放つクサフキンになってしまいます。
◆臭いのレベル別ふきんの洗浄除菌
臭いの原因、憎き雑菌をしっかり洗浄除菌する方法をレベル別に分けてご紹介します。
ステップ1 ちょっと臭ってきたら・・臭い予防にも時短漬け置き
ホタテの貝殻の粉末「ホタテパウダー」を溶かして漬け置きします。ホタテパウダーは水に溶かすと、油汚れを落とし除菌効果のあるPH12以上の強アルカリ水になります。
1.ホタテ水を作る
ふきんが浸かるくらいの量のぬるま湯にホタテパウダーを数回振り入れ溶かし、ふきんを漬け置きます。
2.すすいで乾燥
5分~10分程度したらぬるま湯でよくすすぎ、絞って乾燥させます。ホタテパウダーの使用量は少量で済み、漬け置き時間も短いので臭い予防策としても取り入れやすい方法です。
※アルカリ水なので手荒れ防止にビニール手袋を使用しましょう。
ホタテ貝の粉末=「ホタテパウダー」はお掃除にもとても便利です。
過去の記事でご紹介しているので是非合わせてお読みください。https://creators.yahoo.co.jp/osojipeko/0100112428
「重曹より使いやすい!ホタテ貝の粉末で油汚れが良く落ちる!」
ステップ2 かなり臭いがきつくなってきたら・・しっかり除菌漬け置き
ホタテ水で漬け置き洗浄しても臭いが取れない場合は、酸素系漂白剤と熱めのお湯で除菌します。
1.しっかり洗う
石けんや食器洗い洗剤などでふきんを良く洗います。汚れがあると酸素系漂白剤の漂白効果が発揮できなくなるため、予洗いをしっかりしておきます。
2.酸素系漂白剤を溶かす
50度のお湯を入れ酸素系漂白剤を溶かし(基本のレシピは2リットルに大さじ1)、ふきんを入れて1時間ほど漬け置きします。
ポイントは漬け置き中の温度が下がらないよう、フタをしておくことです。酸素系漂白剤が最もよく働く50度の温度をキープすることでじんわりと全体に効果が働きます。
3.すすいで乾燥
ぬるま湯でよくすすぎ、絞って乾燥させます。酸素系漂白剤は塩素系漂白剤のようにツンとした臭いもなく、日常使いしやすいため気軽に使用できます。
※手荒れ防止にビニール手袋を使用しましょう。
ステップ3 漬け置きしても匂いが取れなかったら・・重曹煮洗い
ステップ2でも臭いが取れない場合、煮沸による熱湯消毒をします。重曹を加えることで洗浄力が上がりより効果がアップします。
1.鍋に重曹を溶かし加熱
深めの鍋に水を入れて重曹大さじ2~3杯を入れて加熱します。アルミなどアルカリに弱い素材の鍋は変色変質が起こるのでステンレス鍋がおすすめです。熱湯に重曹を入れると噴出して危険なので、必ず水の状態から重曹を入れて下さい。
2.煮洗いする
ふきんを入れ、トングなどで混ぜながら15分程度煮沸させます。沸騰すると発泡するので、吹きこぼれないよう注意してください。
重曹は加熱することでアルカリ度が上がるため、洗浄力が上がります。熱湯消毒プラス洗浄力でしっかり除菌することができます。
3.冷ましてすすぐ
手が入れられる温度になるまで自然に冷まし、ぬるま湯でよくすすぎ、絞って乾燥させます。
※手荒れ防止にビニール手袋を使用しましょう。
(画像左)お湯のにごり具合で汚れ度がわかります。
(画像右)周囲に発泡した重曹が飛び散るので気を付けてください。
※煮洗いは高温になるため、フキンの耐熱温度100度以下の素材、化学繊維、ポリエステル、ナイロンなど熱・アルカリに弱い素材は使用できません。綿100%のフキンなどに有効です。
◆仕上げはしっかり乾燥させることがポイント
上記の方法で洗浄・除菌をしたら、なるべく天日干しをして乾燥させることがポイントです。雨の日など乾きにくい天候の日は扇風機やエアコンの風が良く当たる場所に専用のミニ物干しを設置し、短時間で乾燥させる工夫をするとよいですよ。
乾きやすい薄手の素材、銀イオンなど菌の発生を抑制する新素材のものなどフキンの材質にこだわるのも効果がアップします。メンテナンスは臭いがきつくなるほど面倒です。ちょっとでも臭ってきたら、すぐに対策してクサフキン発生率を下げられるようがんばりましょう。