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ココイチ史上“最ウマ”レベル! 夏の愛知限定「台湾カレー」が登場

大竹敏之名古屋ネタライター
7月15日から愛知県限定で販売される「ガツんとにんにく!台湾カレー」

「台湾〇〇」は名古屋・愛知のご当地グルメ用語

カレーハウスCoCo壱番屋(以下「ココイチ」)はご存じ、愛知県発祥にして日本一のカレーチェーン。全国に約1220店舗(2022年6月現在)を展開し、2位・マイカリー食堂(松屋フーズ)約110店を大きく引き離す圧倒的なNo.1ブランドです。

そのココイチが夏季限定メニュー「ガツんとにんにく!台湾カレー」を7月15日、愛知県限定で発売。事前試食会に参加したところ、これが個人的に史上最高!というほど激ウマだったので、いち早くその魅力をお届けすることにします

メニュー名を見て、他府県の人はピンと来ないかもしれませんが、「台湾〇〇」とは名古屋・愛知限定のグルメ用語。語源となっているのは名古屋めしとして知られる台湾ラーメンです。これが激辛ミンチのクセになる辛さで人気を博していることから、近年はアレンジメニューが百花繚乱。台湾まぜそばをはじめ、台湾スパゲティ、台湾きしめん、台湾ピザ、台湾もつ鍋など様々なジャンルに広がり、今や「台湾〇〇」が名古屋めしのひとつのカテゴリーになっているほどなのです

(関連記事/「台湾ラーメンからコンビニ飯、コッペパンまで。なぜ名古屋で『台湾グルメ』ブームなのか?」:2019年6月29日)

実食レポ!台湾ミンチと定番カレーの相乗効果がスゴい!

「“台湾〇〇”というと激辛のイメージがありますが、肉味噌とにんにくのパンチを重視して開発に取り組みました」とは同社広報担当者。同社では、系列のあんかけスパゲティ専門店「パスタ・デ・ココ」で何度か台湾メニューを販売し、人気の期間限定メニューに。その開発担当者が今年からココイチのメニュー開発部門に移り、「台湾ミンチは絶対にカレーライスに合う!」と考えて商品化に取り組んだといいます。ココイチでも、過去に台湾カレーを商品化したことがありましたが、今回はまったく別の新商品としてイチから開発したそうです。

同社が季節限定メニューをさらに地域限定にして販売するのはかなりレアケース。それだけご当地の嗜好に思い切って振り切った、チャレンジングな一品といえます。

価格は900円(テイクアウト884円)。愛知県内のココイチで販売(ナゴヤドーム店、吹上ホール店、Maker´sPier店、愛知医科大学店、セントレア店、中京競馬場店除く)
価格は900円(テイクアウト884円)。愛知県内のココイチで販売(ナゴヤドーム店、吹上ホール店、Maker´sPier店、愛知医科大学店、セントレア店、中京競馬場店除く)

早速、実食。盛り付け方にも特徴があり、通常のココイチのポークカレーのように手前にルゥ、奥にライスではなく、中央にライスを盛り、手前と奥にルゥが。台湾ミンチはライスの上にトッピングされています。カレーと台湾ミンチが分かれているので、お好みで混ぜる配分を変えつつ味の変化を楽しめるのがポイントです。

まず台湾ミンチにカレーを少しだけ合わせて口に運びます。肉味噌は深いコクがあり、その後でピリッと刺激的な辛さが。後がけしたラー油がしっかり辛みを利かせています。とはいえ本家の台湾ラーメンのような痛いほどの辛さではないので、普段ココイチの一辛を食べている人なら問題なく食べられそう。半熟玉子を割って混ぜるとまろやかになって食べやすくなります。素揚げしたにんにくは香ばしく、ほくほくした柔らかさの中から濃厚な甘みが広がり、これも味わいに深みを加えてくれます。

半熟卵を割って黄味、白身をまぜるとまろやかに“味変”できる。辛いのが好きな人はカレーを二辛、三辛に変更するのもいい
半熟卵を割って黄味、白身をまぜるとまろやかに“味変”できる。辛いのが好きな人はカレーを二辛、三辛に変更するのもいい

何より台湾ミンチと定番のポークカレーの相乗効果が想像以上。それぞれ異なる辛さとコクがあるので、辛さとコクのいわば四重奏になり、非常に奥行きのある味わいを楽しめるのです。

筆者は月に数回はココイチを利用し、期間限定メニューがあれば必ず食べていますが、これは歴代の限定商品の中では一番というほどのおいしさ。いや、ひょっとするとレギュラーメニューと比べても屈指の逸品といえるのでは…!?

チャンスは今だけ! 愛知だけ!

さて、あくまで個人的感想ながらココイチ史上“最ウマ”と太鼓判を押す「ガツんとにんにく!台湾カレー」ですが、冒頭にも書いた通り、愛知県の店舗だけの夏季限定メニュー。全国に1200店舗以上あるココイチの中でも、愛知県内の159店舗でしか食べられないのです(県内でもナゴヤドーム店など特殊立地の店舗除く)。

しかも7月15日に発売し、売り切れ次第終了。「たくさん用意したので数日程度で売り切れることはないと思います」と担当者はいいますが、人気が沸騰すれば想定より早く終売となる可能性もあります。しかも、「期間限定メニューをレギュラー化するケースはあまりありません。今回は暑い時期向けに開発した商品なので、現時点ではレギュラー化の予定はありません」とのことなので、確実に食べられるチャンスは今しかないのです。

台湾ミンチと相性のいいおすすめトッピングの例。筆者はなすをプラスしたが文句なしの相性だった。今年6月からハーフトッピングができるようになったので気軽に増し増ししたい
台湾ミンチと相性のいいおすすめトッピングの例。筆者はなすをプラスしたが文句なしの相性だった。今年6月からハーフトッピングができるようになったので気軽に増し増ししたい

名古屋めしらしい強力なヤミツキ度、無限のトッピングを可能にするココイチのカレーの包容力、そして毎年ヒット作を生み出している壱番屋の商品開発力、それぞれががっちりと組み合わさった最強のコラボメニュー。全国すべてのココイチファンはこの夏、愛知へ来るしかありません!

(写真撮影/すべて筆者)

名古屋ネタライター

名古屋在住のフリーライター。名古屋メシと中日ドラゴンズをこよなく愛する。最新刊は『間違いだらけの名古屋めし』。2017年発行の『なごやじまん』は、当サイトに寄稿した「なぜ週刊ポスト『名古屋ぎらい』特集は組まれたのか?」をきっかけに書籍化したもの。著書は他に『サンデージャーナルのデータで解析!名古屋・愛知』『名古屋の酒場』『名古屋の喫茶店 完全版』『名古屋めし』『名古屋メン』『名古屋の商店街』『東海の和菓子名店』等がある。コンクリート造型師、浅野祥雲の研究をライフワークとし、“日本唯一の浅野祥雲研究家”を自称。作品の修復活動も主宰する。『コンクリート魂 浅野祥雲大全』はその研究の集大成的1冊。

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