2019年に日本で初めて開催される第9回ラグビーワールドカップの予選リーグの組み合わせ抽選会が、5月10日、京都迎賓館でおこなわれた。

日本代表は4つある予選プールのうちプールAに入った。アイルランド代表、スコットランド代表などとの対戦が決まった。詳細は以下の通り。

■ プールＡ：アイルランド代表、スコットランド代表、日本代表、欧州予選1位チーム、欧州予選2位－オセアニア予選3位のプレーオフ勝者チーム

■プールＢ：ニュージーランド代表、南アフリカ代表、イタリア代表、アフリカ予選1位チーム、敗者復活予選優勝チーム

■プールＣ：イングランド代表、フランス代表、アルゼンチン代表、アメリカ予選1位チーム、オセアニア予選2位チーム

■プールＤ：オーストラリア代表、ウェールズ代表、ジョージア代表、オセアニア予選1位チーム、アメリカ予選2位チーム

以下、組み合わせ決定後のジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ、ジョー・シュミット アイルランド代表ヘッドコーチ、スコット・ジョンソン スコットランド代表ディレクター・オブ・パフォーマンスの共同取材時の一問一答の一部（編集箇所あり）。

＜ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ＞

――きのうは組み合わせの夢でも見たのでは。

「早く寝つきました。準備を始めるのみ。このプールに入れて満足。日本での開催。期待しています。楽しみです」

――アイルランド代表とは6月に対戦。

「アイルランド代表に関しては6月に知見が得られる。経験が積めるのは、両方のチームにとっていい」

――アイルランド代表とスコットランド代表と対戦することについて。

「近年の日本代表は、スコットランド代表を負かしていない。アイルランド代表はオールブラックスを負かせた。両チームとも質が高い」

――ヨーロッパの3ヵ国と対戦。この決定は、この先の準備やゲームプランの策定にどう影響するか。

「ゲームプランを語るのは時期尚早。ただタフになるとは思います。時期が近付くにつれ作戦は、変わるかもしれない。メディアなどの情報によれば、各国とも作戦はあまり変わっていかないと聞いています。ただ負傷者も出るだろうし、ゲームそのものも変わっていく。ですからゲームプランの構想を練るのは早すぎる。決めたとしても変えなくてはならないからです」

――試合日程について。過去には強豪有利のスケジューリングがなされてきましたが。

「詳細はわかりませんが、最終的にはヘッドコーチとしてどんな、スケジューリングであれ従ってやっていくしかない、何百万人のファンが観て、サポートしてくれるなかです。条件を受け入れ、経験を楽しまなければいけない」

――プールAの率直な印象。

「どのプールにも強いチームが目白押しです。我々のポジションについてはニュートラルに見たい。あと2年、きちんと準備をしていきたい。これから変化も起こると思いますが、1つひとつ対処したい」

――最高の組み合わせ、最悪の組み合わせをイメージしたと思うが。

「この手の質問への答えは気を付けなければいけないと思います。ここで何が最悪かなどを言ってしまったら、その話が伝わってしまいます」

＜スコット･ジョンソン　スコットランド代表強化責任者＞

――日本代表と同組。

「光栄だと思っています。主催国と同じチームに入った。日本代表は改善されている」

＜ジョー・シュミット アイルランド代表ヘッドコーチ＞

――率直な感想。

「日本代表は非常に短期間で大きく進化した。ジュニア（同国へ遠征した高校日本代表か）も強くなってきた。ただ、組分け抽選はメインミールがどではなく前菜です。ジョセフは、本当に恐ろしい人ですよ。彼が日本代表に、真のエネルギーを持ってくるのでは。他のコーチのことめよく知っている。効果的な進化を遂げるチームにさせるでしょう。ボールの奪い方も非常によくなってきた。素晴らしい卓越したプレーヤーがどんどん進化していく。対戦が難しくなるのは間違いない。楽しみ」

――今年6月に日本代表と対戦するが。

「我々の戦略はまだ決まっていません。6月はアメリカと戦い、その後日本へ来ます。日本は初めてという選手も多いですが、湿度が高い。アイルランドは暑くないので、暑いなかで戦うのは普段と違う状況と言えます。日本代表はテンポの速いチーム。チャレンジを楽しんでいくことです。日本は楽しい。素晴らしいワールドカップになる。すごいプレッシャーがある。だから文化を楽しむ余裕を持ちたいとも思います。暑い気候。長期間。コントロールできることとできないことがあるなか、チャレンジを楽しみたい。成長の機会にも使いたい」