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東京都台東区/リノベ昭和家屋の穏やかな室内でのんびり時間!浅草橋の自家焙煎カフェ「葉もれ日」

デヤブロウ街歩きWebライター(東京都台東区)

 今回は都営浅草線・浅草橋駅に程近いカフェ「葉もれ日」をご紹介。
 こちらの店舗は昭和初期の商店をリノベーションしており、年季の入った木材の地肌が和やか、かつクラシカルな空間設計になっております。コーヒーも本格的に自家焙煎豆を用いている、浅草橋〜蔵前エリアらしい新旧のトレンドをフュージョンさせたお店です。

◆旧酒屋を有効活用した和風ウッドテイストの内装が◎

 「葉もれ日」のオープンは2018年12月。冒頭のとおり築90年以上の旧酒屋さんをリノベしたお店で、「散歩の達人」などで紹介記事が掲載されたこともあります。

 店名の「葉もれ日」とは、日本家屋の欄間(らんま:日本家屋の天井と鴨居の間にある開口部)から差し込む光を、樹木の葉の間から漏れ出る穏やかな日光に準えたものだそうです。

 ご覧のとおり、お店の外観は昭和レトロな看板建築そのもの。建物自体がかなり長い歴史を刻んでいることを伺わせてうかがわせており、シンプルながらも懐かしく穏やかな佇まいです。

 建物上部をよく見ると、かつての屋号の名残も窺えます。

 内装は天井の梁や壁面の木材がむき出し。

 この建物と浅草橋地域が歩んだ長い年月が感じられます。

 室内に並ぶのは、デザイナーズ家具のテーブルや椅子など。2人がけテーブルが4つに、丸テーブルが2つ。壁際とお店の奥にはカウンター席もあります。

 来店した時は入り口が常時開放されており、外の日光と風がストレートに店内へ入り込んできていました。店内の照明は控えめですが薄暗くはなく、外光が壁面の木材でふんわりと反射して和やかな雰囲気です。

 お水などはセルフサービスです。昔の水洗台でしょうか。かつてはごくありふれていたであろう什器も、現在のカフェスペースに置かれるとかなり個性的。

◆コーヒー・スイーツは食器やコースターにも深い暖かみが

 「葉もれ日」はレジ周りも建物の古さを有効活用しつつリノベが施されており、昭和期民家のお台所を思わせる雰囲気です。

 こちらの自家焙煎コーヒーは様々な国の豆を仕入れており、好みに応じて注文時にチョイスできます。なお、全メニューがテイクアウト可能です。

 この時はコスタリカ豆のホットコーヒー(550円)と…

 マカダミアナッツ+ホワイトチョコのクッキー(350円)を注文しました。

 コーヒーは深い紺色のカップに、クッキーは鮮やかなレモンイエローの皿とともに登場しました。飾った感じはなく質素ながら、さりげなく色使いのコントラストがお見事。

 コスタリカ豆のコーヒーは酸味が引き立ち、爽やかで初夏を思わせる味。

 クッキーはナッツとチョコというトッピングから来る印象に比べると、甘さや油分は比較的抑えめ。自家焙煎コーヒーの味わいも合わさって、のんびりした午後のお供にちょうどいいテイストでした。

 なお、コーヒーカップを載せている木のコースターは店内でも販売されています。江戸期の巧みな木工細工を思わせる六角形がスタイリッシュです。

 新進カフェの密集地帯である浅草橋〜蔵前エリアの店舗だけあって、「葉もれ日」のお客さんは若い人が多め。古いもの・新しいものの価値をフラットに受け入れられる、若い感性の人達が集っているのかも知れません。

 店名そのまま、葉の間からもれる日ざしのように、そこへ自然と人々が立ち寄れる平和なお店です。

葉もれ日
【住所】東京都台東区浅草橋3−4−4
【最寄駅】都営大江戸線・浅草橋駅A4出口から徒歩約5分
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】月曜日(祝日の場合は営業)
【電話番号】03−6339−9139
【リンク】ホームページInstagram

街歩きWebライター(東京都台東区)

カフェ・居酒屋探し、博物館・美術館見学、銭湯巡りや寺社探訪など、都心部の街歩きが大好き!特に都内で暮らし始めた頃に住んでいた浅草近辺、博物館・美術館が沢山ある上野界隈など、台東区内を月に2~3回は散策しています。東京23区でも面積最小ながら、歴史と見所が詰まった台東区の魅力を積極的に発掘・発信していきます!

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