非日常の温泉に浸る!「一生に一度は入浴したい東北の秘湯」6選
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「秘湯」という言葉から、旅情を誘う魅惑の響きを感じないだろうか?
秘湯とは本来「ひっそり人知れず、秘境の地に湧出する温泉」のことを指すが、現代の情報社会では、マニアしか訪ねないような野湯を除けば、だいたいの温泉は世に知られている。また、交通網の発達によって、アクセスが難しい秘湯も山奥や離島の温泉に限られるようになった。そういう意味では、秘湯はぐっと身近になり、誰でも楽しめるようになったともえいえる。
それを踏まえて、筆者は現代における秘湯を広くとらえ、「非日常感を満喫できる温泉」と再定義している。
今回は、一生に一度は入浴してみたい秘湯を東北エリアに絞って6カ所紹介したい。
青荷温泉(青森県)
黒石市の山中にある一軒宿。「ランプの宿」として知られ、スマホの電波はおろか、電気も通っていない。当然、テレビもコンセントもないので、非日常の静かな時間を満喫するには最適な秘湯である。和の風情あふれる浴室とピュアで透明な源泉もすばらしい。
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夏油温泉・元湯夏油(岩手県)
焼石岳中腹の渓谷にある山間の温泉地。湯治宿としての歴史をもつ旅館「元湯夏油」は湯治棟や売店、食堂、マッサージ店などが並び、今でも湯治を目当てとした入浴客が訪れる。川沿いに複数の湯船が並び、源泉から直接引いたピュアな湯が掛け流しにされている。川に面した露天風呂は絶景が自慢。冬季は雪に閉ざされる秘湯の温泉宿である。
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黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
日本海を一望できる波打ち際に建つ一軒宿。東北を代表する海の絶景温泉だ。波打ち際に設けられた露天風呂には、潮風が吹きつけ、すぐ近くまで日本海の荒波が押し寄せる。夕暮れ時の景色は格別で、塩分をふんだんに含んだ濁り湯が黄金色に輝く。青森県の西海岸にあり、アクセスの困難さも秘湯感を盛り上げる。
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乳頭温泉郷・鶴の湯(秋田県)
日本を代表する「秘湯」といえば、乳頭温泉郷が真っ先に思い浮かぶ。なかでも江戸時代にタイムスリップしたかのような風情が漂う「鶴の湯」は、乳白色の濁り湯が人気である。複数の源泉をもつが、最も絵になるのは混浴の露天風呂。足元から源泉がぷくぷくと湧き上がる貴重な源泉である。そのほか黒湯温泉や孫六温泉なども、非日常の雰囲気を味わえる。
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姥湯温泉・桝形屋(山形県)
山形県と福島県の県境、標高1300メートルの山中に一軒宿が立つ。山形県最高所にある温泉だ。車でアクセスできるが、細くまがりくねった山道は、車を切り返さないと曲がれないカーブもあるほど。アクセスするだけでも骨が折れる。だが、苦労してたどり着いた先に、絶景の露天風呂が待っている。噴火口の谷間に湧く温泉は、乳白色の濁り湯。わざわざ訪ねる価値のある秘湯である。
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川原毛大湯滝(秋田県)
天然の川そのものが温泉という貴重なスポット。地獄地帯から湧き出した源泉が沢水と合流し、20メートルの高さから滝となって落ちてくる。その迫力に息をのむ。入浴に適した泉温になる夏場(7月~9月頃)は、天然の滝つぼが湯船となる。一般的な温泉とは異なる湯浴み体験ができる秘湯だ。大自然の中なので、入浴する際は水着を着用しよう。
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