アクーニャJr.は「13試合続けてホームランか盗塁の少なくとも一方」を継続中
7月4日、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は、2本のシングル・ヒットを打ち、1本目の直後に二盗を成功させた。
オプタ・スタッツは、こうツイートしている。「今日、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.は、ホームランか盗塁のどちらかを記録を、13試合連続とした。これは、モダン・エラにおけるメジャーリーガーの最長ストリーク。1969年にオークランドのバート・キャンパネリスが記録した12試合連続(どの試合も盗塁)を上回った」
少し、わかりにくいかもしれない。
アクーニャJr.は、6月20日以降の13試合とも、ホームランか盗塁の少なくとも一方を記録している。このスパンのホームランは6本、盗塁は11だ。直前の6月18日は、ホームランも盗塁もなかった。
一方、バート・キャンパネリスは、オークランド・アスレティックス時代に、1969年6月10日から21日まで、12試合続けて盗塁を記録した。このスパンは15盗塁ながら、ホームランはなく、その前後の試合も打っていない。1969年のシーズン本塁打は、2本だった。
アクーニャJr.は、1900年以降あるいは1901年以降における、1試合にホームランか盗塁、もしく両方の最長ストリークを打ち立てたということだ。
一方、アクーニャJr.の盗塁は、5試合連続→ゼロ→ゼロ→2試合連続→ゼロ→3試合連続なので、キャンパネリスの12試合連続盗塁も、盗塁に限った連続試合のストリークとしては最長のまま、ということになる。
ちなみに、ホームランの連続試合は、デール・ロング(1956年)、ドン・マッティングリー(1987年)、ケン・グリフィーJr.(1993年)の8試合が最も長い。
ロングとマッティングリーは、このストリーク中とその前後の試合に、盗塁を記録していない。グリフィーJr.は、ストリーク中に1盗塁を記録しているものの、前後の試合の盗塁は皆無だ。従って、ホームランか盗塁もしくは両方のストリークも、同じく8試合となる。
もちろん、ホームランのストリークも盗塁のストリークもゼロでも、理論上、アクーニャJr.が継続しているストリークは不可能ではない。例えば、1試合目はホームラン、2試合目は盗塁、3試合目はホームラン、4試合目は盗塁……といった具合だ。
なお、キャンパネリスは、盗塁王を6度獲得。通算盗塁は649を数える。それに対し、1970年は22本のホームランを打ったが、他の18シーズンはいずれも8本以下。通算79本塁打は、通算三塁打より7本少ない。
また、1965年9月8日には、1試合で全9ポジションの守備についた史上初の選手となっている。確か、11試合のノーヒッターに出場――達成したチームにいたか、達成されたチームにいたかを問わず――も、最多のはずだ。
今シーズン、アクーニャJr.は、ブレーブスの85試合すべてに出場し、21本塁打と41盗塁を記録している。史上3人目の「30-50」まで、ホームランも盗塁も、残りは一桁の9だ。「30-60」を達成すれば、史上初となる。
このパワー&スピードのシーズン記録については、こちらで書いた。