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「子育てはいつか終わる」そんなことはわかっている。私が子育て中うれしかった言葉はコレだった

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「子育てはいつか終わるものだから、今を楽しもう」

と言うような言葉をネットで見たり、だれかが話しているのを聞いたことがあります。

確かにその通りです。

だけど、子育てのど真ん中にいるとそんな当たり前のわかっていることは、まったくの励ましにもならないことがよくあります。

私が一番印象に残っている、あるお母さんの言葉

私の子どもたちがまだ小さかった頃、24時間が自分のペースで進まず相当なストレスを抱えていました。

ある日、私が大人と話すことのできる唯一の場所である子育て支援センターに子どもを連れて行った時、当時顔見知りになったあるお母さんに、我が子がぐずって大変で家事やほかの子の世話が思い通りにいかないことをポロっと吐き出したことがありました。

するとそのお母さんは「そうよねー、わかるー!本当に大変!うちもそんな時期があったわー」と言いました。そのあとそのお母さんは我が子に呼ばれ私との会話は終わったのですが、このお母さんの言葉で肩の力がふと抜けたのを覚えています。

子育ての大先輩というわけでもなく、我が子よりちょっとだけ早く(半年くらい前)生まれた子のお母さんからの言葉を聞き、そっか、ウチだけじゃないんだ、いつか終わるよね と妙に納得したのです。

うれしいのは、ただの共感だった

子どもは成長するもの。ぐずったり癇癪を起こされ途方に暮れたり、スーパーで走り回り誰かに迷惑をかけたり、兄弟ケンカをしたり、大量の洗濯物や後片付けに追われたり、子どもが泣き叫ぶ中家事をしたりという、気が気でない大変な生活自体はいつか終わります。

終わるのはわかっているけれど、24時間がとても重く長く感じられる大変な時間の中心に自分がいると、当たり前の正論をぶつけられても、前向きになれないしキツイものはキツイです。

逃げたくても逃げることができない現実が目の前にあり、「子育てはいつか終わる、あっという間に成長する」ということを感じるその余裕がないのです。

だから正論より「いつか終わる、あっという間に成長する」を感じる余裕が持てるようになるのことがまず先です。

あるお母さんの「そうだよね、わかる、大変だよね」というアドバイスでも何でもないただの共感。

その共感により私の気持ちが少し楽になり、「いつか大変な時期は終わるんだ」と思える余裕ができたのです。

「正しさよりも思いやり」がうれしい

現在、私の4人の子どもは高2、中3、中1、小5になりました。

大きくなったら楽になると思っていたのに、塾の送り迎えに行った時に些細なことでケンカになったり、洗濯をするのを忘れていたら嫌味を言われたりと、毎日のように腹が立つこともあるし、友達とのこと、勉強のことなどじっくり話を聞いてあげる時間も必要になり、なかなか楽になることはありません。

きっと子どもの年齢や世代により大変だと思う内容は変わってくるけど、これはまだまだ続くでしょう。

子どもが大きくなった今でも私が助かっているのは共感や思いやりです。

「子育てはいつか終わるから今を楽しもう」これは間違っていないけれど、この言葉を聞き前向きな気持ちになれない人もいるでしょう。

今こうしている瞬間にも、子育ての大変な時間の真っ最中の人が多くいるでしょうし、大変なのは育児をしている人だけではないこともわかっています。

正しさよりも思いやり、この気持ちは忘れないでおきたいです。

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藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。第4子の妊娠中に2012年整理収納アドバイザー1級。毎月生放送で片づけ・暮らしや子育てについて話すこと102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

我が子は「片づけができる子」ではなく、「自分のモノを自分で選び管理できる子」に育てようと奮闘中。決してマメではないため「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」をいつも意識している。

著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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