自衛隊の新兵器「島嶼防衛用高速滑空弾」ブロック2
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00095231/top_image.jpeg?exp=10800)
8月31日に防衛省から防衛予算の平成31年度概算要求が発表されました。昨年にも登場した新兵器「高速滑空弾」の研究が掲載され、新たなイメージが公開されています。なお「島嶼防衛のための島嶼間射撃を可能とする、高速で滑空し、目標に命中する島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術の研究」という説明文は昨年と同じでした。
![平成31年度概算要求より島嶼防衛用高速滑空弾ブロック1とブロック2](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00095231/image02.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
○ 島嶼防衛用高速滑空弾の研究(再掲)
平成30年度に着手した「島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術の研究」について、研究成果を早期に装備品へ適用するためにブロック化を図り、順次装備化を実施
今回の概算要求から、島嶼防衛用高速滑空弾にはブロック1とブロック2の2種類があることが新たに分かりました。ただし昨年のイメージ絵と今年のイメージ絵では、同じブロック2と推定されるものでも差異があります。ロケットモーターの形状と長さが全く異なるのです。
![島嶼防衛用高速滑空弾ブロック2のイメージ比較](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/obiekt/00095231/image03.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
あくまで簡易なイメージに過ぎず、実物の研究開発品とは全く異なる形状である可能性が高いのですが、平成31年度版のロケットモーターの長さと直径の比率の場合、直径は相当に大きくないと「島嶼防衛のための島嶼間射撃」は出来ません。石垣島から尖閣諸島まで約200km、沖縄本島から尖閣諸島までなら約450kmの射程が必要になります。現在まで判明している情報からでは島嶼防衛用高速滑空弾の大きさは公開されていませんが、島嶼間射撃という要求性能から短距離弾道ミサイルと同等以上の大きさが必要になると考えられます。
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