マラソンでぺーサーを利用する時に意識して欲しいこと
読んで頂いてありがとうございます!
たくや/ランナーです。都内で医師&ランニングコーチをしています。
今回はぺーサーを利用する時に意識して欲しいことについてまとめます。
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はじめに
前回は1人走と2人走・集団走の効果について書きました。
今回はもう少し深掘って、ぺーサーを利用するときに思い出して欲しい事、注意して欲しいことを書いてゆきます。
①スポーツと色彩心理学
色にはそれぞれの色が持つ特徴があり、心理や行動に大きな影響を与えています。目立つ赤は危険を表す色とされたり、食欲・性欲を高める働きがあります。抑制色の青は興奮や感情をおさえ、落ち着きや集中力を高める働きがあります。
マラソンでぺーサーにつくとき、我々の視点は前方のランナーの背中にあると思います。とすれば、誰の後ろにつくかを、その色で決めるのもありです。
序盤は興奮していて、前へ前へ出たくなります。気持ちを落ち着かせる青色のランナーにつくといいと思います。中盤は暖色系の黄色やオレンジで、軽快な気持ちをつくるとよいと思います。そして最後の力を振り絞る終盤は、感情が上がる赤がいいと思います。
例)青いランナーと赤いランナー
実際にみてみてどうでしょうか。
左の青いランナーの後ろ姿は、気持ちが落ち着きそうではないですか?こういうランナーにつくと、ペースを上げてさらに前に出たくなる気持ちを抑えてくれます。
また右の赤いランナーの後ろ姿は、気持ちが上がってきませんか?疲れ切った終盤で、弱気になりそうな心を元気づけてくれるかもしれません。
②周囲の足音(ピッチ)に気を付ける
また、周囲のランナーの足音が大きいときにも注意しましょう。
というのも、大きい足音に引き込まれることがあります。自分のピッチと近い場合はいいのですが、速すぎたり遅すぎる場合は自分のピッチが乱される可能性があります。
これは足音を意識しなくても起きてしまうと言われています。
足音のピッチが違うと、自分のピッチは?
個人差はあるのですが、相手のピッチが速すぎても遅すぎても、違いが大きくなればなるほど自分のピッチは遅くなります。
そんな時はそのランナーから離れたり、自分と近いピッチの別のランナーの足音を意識しましょう。そして、ピッチの違うランナーの足音に影響されないようにしましょう。
何も考えないと、相手のピッチに引き込まれて「何かよく分からないけど、走りにくいなぁ」と感じると思います。
まとめ
一般的に、ぺーサーを利用する時の位置取りは「道路真ん中よりで、給水が近くなったら端に寄る」がセオリーです。また「向かい風や空気抵抗を減らすため、大柄のランナーが良い」という話も聞きます。そして各個人の好みもあります。
ですが、色や音にも気を配って、位置取りを考えてみてはいかがでしょうか。
「序盤は青、終盤は赤」「同じピッチのランナーの足音を意識する」
ことも、思い出したら実践してみて下さい。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
もっと詳しく書いているので、興味があれば自分のNOTEも参照下さい。
ビアランニングドクターのNOTE:【本には書いていないランニングの知識④】序盤は青!終盤は赤!ぺーサーの選び方
ビアランニングドクターのNOTE:(後編)そのぺーサーについていって大丈夫?~ランナーは足音に影響される~
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たくや/ランナーについて
中学・高校・大学と陸上競技部で、そして卒業後もランニングを続けています。フルマラソンのベストは2時間50分。
今は都内の病院で勤務をしつつ、ランステでコーチをしています。
発信はおもにNOTEでしています(ビアランニングドクターのNOTE)