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カーショウが続けていた奪三振ありのストリークが423登板で途切れ、継続中のトップに立ったのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)Jul 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)は、7月31日の試合で、4イニング目を終わらせることなく降板した。3.2イニングで7失点(自責点3)。与四球は1ながら、被安打は6本を数え、奪三振はなかった。

 この日は、通算427登板目。先発マウンドに上がったのは、424試合目だ。これまでの先発423登板は、いずれも三振を奪っていた。

 ESPNのオールデン・ゴンザレスは、ESPNスタッツ&インフォによると、マウンドからホームまでが現行の距離になった1893年以降、レギュラーシーズンの先発423登板で続けて奪三振ありは最も長く、それに次ぐストリークは、トム・シーバーの先発411登板とノーラン・ライアンの先発382登板、と報じている。

 カーショウのストリークが途切れ、代わって継続中のトップに立ったのは、ランス・リン(セントルイス・カーディナルス)だ。先発マウンドに上がった338試合とも、少なくとも1三振を奪っている。カーショウとリンのストリークは、キャリア最初の先発登板からだ。シーバーとライアンのストリークは、そうではない。

 カーショウは、メジャーリーグ17年目の36歳。リンは、13年目の37歳だ。通算の奪三振は2950と2003。奪三振率は9.76と9.03を記録している。

ランス・リン(左)とオリバー・マーモル監督 Jul 30, 2024
ランス・リン(左)とオリバー・マーモル監督 Jul 30, 2024写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ちなみに、ポストシーズンを含めると、カーショウの先発登板で奪三振ゼロは、2度目となる。昨年のディビジョン・シリーズ第1戦は、1回表に被安打6本――そのうちの4本が長打――で6点を取られ、内野ゴロによる1アウトしか取れずにマウンドを降りた。

 リンは、ポストシーズンの先発9登板も、すべて奪三振ありだ。カーショウとともにポストシーズン出場の昨年は、カーショウとボビー・ミラーに続き、ディビジョン・シリーズ第3戦の先発マウンドに上がり、3回裏に1イニング4本目のホームランを打たれたところで降板したが、2回裏に1三振を奪っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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