【ADHD・DCD】発達障害の子が転びやすいのはなぜ?【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢 カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
子どもは、よく転びます。
1歳〜2歳頃の子どもは頭の比重が大きく、バランスをとる機能も未熟なため、転びやすい状態にあります。
それでも、走っては転ぶ経験を重ねるうちに、上手な体の動かし方を学び、3歳頃から少しずつ転倒の頻度は減っていきます。
しかし、発達障害の子の中には、大きくなっても転びやすかったり、よくぶつかる子がいます。
今日はその理由について、いつものようにイラストを交えながら、順に解説していきましょう。
1.不注意
ADHD(注意欠如多動症)の子は、歩きながらでも、見えるもの、聞こえるものに次々と興味が移り、注意がそちらに集中してしまいます。
すると、どうしても足元がおろそかになり、平らな場所でも転んでしまうことがあります。
2.衝動性
興味があるものが目に入った途端に『衝動的』に走っていくことが、ADHDの子にはよくあります。
動物園で、
「走ったらダメだよ」
と約束していたにもかかわらず、キリンやライオンなど大好きな動物がいると、親の手を振り払って走っていくようなケースです。
お気に入りの動物に一目散で、それ以外は視野に入らないので、途中で人にぶつかったり、障害物につまずいてケガをすることがありがちです。
3.協調運動が苦手
DCD(発達性協調運動症)とよばれる、体の複数の部分の同時に動かす『協調運動』が苦手な子もいます。
目で見ながら、右手と左手で違った動きをする『ボタンかけ』が上手にできないのもその一例です。
目の前の障害物を見たときに、左右の足をいつもより大きく上げてまたぐ『協調運動』ができないと、バランスを崩して転倒してしまいます。
転んだときに、とっさに両手を前に出すという動きができないと、顔から着地して大ケガをすることもあります。