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【ADHDグレー5歳児】一つの成功体験が怖がりをなくした話【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは、発達と育児の支援サポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。

今日は、うちの子がADHD疑い(ADHDグレーゾーン)で療育に通っていた頃、とにかく暗い場所を怖がっていた話をしたいと思います。

当時息子が通っていた保育園の行事で、プラネタリウムに行くことになりました。

息子はその頃、大きな音や暗い場所がとても苦手で、ちょっとでも「怖い!」と思ったら、耳を塞いでしゃがみ込むか、走ってその場から逃げ出す状態でした。

真っ暗な空間で星を楽しむプラネタリウムは、息子にとって苦手な場所の一つです。

それまでに、何度か連れて行ったことがあったのですが、そのたびに耳をふさいでパニックになったり、逃げ出したりしたため、しばらく行くのをあきらめていました。

息子がプラネタリウムが嫌いなのは、暗い場所や大きなスピーカーの音が怖いことが理由でした。

しかしよく考えてみると、パニックを起こした原因は、それだけではないような気もしました。

プラネタリウムが始まると何が起こるのか、よく知らない状態で会場に入り、心の準備がないままに、急に回りが暗くなってパニックになったのではないかと想像しました。

がんばってプラネタリウム遠足に行くべきか。

それとも無理せず、休むべきか・・・

親としては悩みどころでした。

わたしは保育園の先生に、不安と葛藤を正直に伝えました。

すると先生からは、

「ダメなら途中で退室すればいいから、大丈夫!」

「友達も一緒だし、わたしたちが側にいますから!」

という心強い言葉が返ってきました。

当日の朝は、安心して息子を保育園に預けました。

夕方、期待と不安を胸に保育園に迎えに行くと・・・

息子はとても機嫌良く、満足した表情を見せてくれました。

プラネタリウムの中では、お友達と話をしてもよかったそうで、ワイワイと楽しんでいたそうです。

家に帰ったあとも

「楽しかったよー!」

と、プラネタリウムの出来事をいろいろ教えてくれました。

先生がどんな配慮をしてくださったのか、詳しくは聞かなかったのですが、おそらく事前にプラネタリウムの中でどんなことが起こるのかを、丁寧に説明してくれたのだと思います。

お友達が側にいてくれたことも、怖さを克服するための大きな安心材料だったのだと思います。

息子は、このプラネタリウム遠足のあと、プラネタリウムや映画館が大好きになりました。

親の努力だけでは、踏み出すことができなかった息子の大きな一歩が、先生や友達の支えによって可能になりました。

悩みは決して一人で抱え込まないで、周りの人を信じて託すことが大切なんだと学ぶ、貴重な体験でした。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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