あす14日(木) 低気圧を発達させる寒気が北日本に雪と風をもたらす 宮城県も暴風に警戒を
きょう13日(水)の宮城県は穏やかに晴れましたが、あすは低気圧が急速に発達しながら日本付近へ進んできます。いわゆる「爆弾低気圧」と呼ばれるもので、北日本は荒れた天気になりそうです。
爆弾低気圧を生みだすのは温度差
今朝9時の天気図を見ると、本州付近は高気圧に覆われている一方、朝鮮半島の北には前線を伴った低気圧が進んできています。この低気圧の中心気圧は1012hPaと解析されています。
ところがあす朝9時の予想天気図では中心気圧は一気に980hPaまで下がる予想です。
24時間で20hPa前後気圧が下がる低気圧を「爆弾低気圧」と言ったりしますので、今回の低気圧は立派な爆弾低気圧と言えるでしょう。
(気象庁は「爆弾」という言葉が天気予報にふさわしくないとして「使用を控える用語」にしているため、最近の放送ではあまり耳にしなくなりましたが…)
低気圧の発達するエネルギー源は南北の温度差です。
今回これだけ低気圧が発達するのは低気圧の後ろにそれだけ強烈な寒気が控えているためで、その寒気があす北日本を中心に流れ込む予想です。
北日本日本海側は雪 宮城は急激に西風強まる
上空に強い寒気が流れ込むことで、あす午後になると東北の日本海側では平地でも雪が降るようになる予想です。宮城県においても西部の山沿いでは、夜は今シーズン初めての本格的な雪になりそうです。
ネクスコ東日本の調査によると、11月7日(木)現在での宮城県の冬タイヤ装着率はわずか20%弱にとどまっていますが、ノーマルタイヤでの運転は控えた方がいいでしょう。
また低気圧が発達することで全国的に北西からの風が強く吹き荒れます。日本海側では雪に風が加わって吹雪になるおそれがありますし、宮城県においても、前線が通過した後の昼頃からは急激に西風が強まる見込みです。
瞬間的には25メートル前後の強い風が吹く所もありそうですので、暴風に警戒をしてください。