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ひたちなか海浜鉄道、JR東日本の「キハ100形導入」で、最後の国鉄型キハ205形が引退へ

鉄道乗蔵鉄道ライター
引退となるキハ205形(写真:Rsa CC BY-SA 3.0)

 2024年7月3日、ひたちなか海浜鉄道は、老朽車両の更新と観光列車の新規導入に向けてJR東日本よりキハ100形気動車3両の譲渡契約を行うことを発表した。この発表は、鉄道ファンの大きな注目を浴びることになったのか、一時、ひたちなか海浜鉄道の公式ホームページがつながりにくくなったことから、公式X(旧ツイッター)などでもプレスリリースの画像が公表された。

 JR東日本からの3両の車両譲渡により、国鉄型のキハ205形と三木鉄道から譲渡されたミキ300形の2両が置き換えられ、1両は観光車両として運行される予定だという。

 今回、引退となるキハ205形は1964年に国鉄キハ20形のラストナンバーキハ20-522として帝国車両にて製造。国鉄・JR西日本から水島臨海鉄道を経て1996年にひたちなか海浜鉄道(当時は茨城交通湊線)に入線した。現在、ひたちなか海浜鉄道で運行が行われている最後の国鉄型車両がいよいよ引退となる。

 一方のミキ300形は2008年の三木鉄道の廃止にともなって2009年に入線。この車両は2023年6月に発売されたジャニーズWEST(現WEST.)の楽曲「しあわせの花」のMVロケに使用されたことから、この車両を見るためにひたちなか海浜鉄道那珂湊駅を訪問する若い女性の乗客が増えるなどの反響があったという。

 ひたちなか海浜鉄道最後の国鉄型車両とジャニーズWESTのMVロケが行われた2つの車両。いずれも引退となる前に見納めに行きたいところだ。

那珂湊駅構内。左の車両がミキ300形。その後ろにはキハ205形も(筆者撮影)
那珂湊駅構内。左の車両がミキ300形。その後ろにはキハ205形も(筆者撮影)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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