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伝説の名店が2022年に復活!レジェンドの創り出す豚骨ラーメンがさらに磨きをかけて価値ある一杯に昇華

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡市内城南区の住宅地を抜け、さらに「油山」方面へ向かって、上へ上へと細い道を進んでいく。目的の場所が本当に存在するのか?という不安を覚えながら、さらに進んでいくと、1972年創業の〈油山山荘〉が突如出現する。世界的な庭園デザイナー石原和幸氏によって造られた美しい日本庭園と、河豚料理をメインとした美味しい日本料理を味わえる福岡の有名店である。そこのご主人が1989年にラーメン店〈丸八〉を開業。その後、人気店となるが、油山山荘の人気もあり協業することが難しい状況等の理由でお店を閉じることに。

その丸八が、2020年のコロナ禍の中、油山山荘内で限定的に復活を遂げ、あらためて大人気に。さらにその後の2022年に、油山山荘の敷地内に、真新しい外観と内観のラーメン店〈拉麺處丸八〉として、再び開業することになる。

門をくぐると入口までの美しいアプローチがある。
門をくぐると入口までの美しいアプローチがある。

ミシュランガイド福岡の二つ星を獲得した名店

油山山荘は、ミシュランガイド福岡の二つ星を連続で獲得した名店。そこのご主人がこだわって生み出すラーメン。その方とタッグを組んで営業されているのが、福岡で一世を風靡した有名店〈名島亭〉を創業された方。福岡を代表するレジェンドのお二人が切り盛りする、知る人ぞ知るお店が、ここ〈拉麺處丸八〉だ。

拉麺處丸八の変化を楽しむラーメン

再開業した当初は、濃厚だけど、とてもフレッシュな印象の豚骨スープだった。半玉子も最初はなく、丼碗も違っていた。

2022年。2年ほど前の「拉麺處丸八」の一杯。この一杯にもかなり感動した記憶がある。
2022年。2年ほど前の「拉麺處丸八」の一杯。この一杯にもかなり感動した記憶がある。

それ以来、幾度となく訪麺するたびに、そのイメージが少しずつ変化していく。実際に、白濁としたスープから、明らかに変化した見た目に。少し色味も増し、スープをひと口啜ると、豚骨のまろやかな旨みが溢れながら、現在進行形で、いまの主流になりつつある、熟成タイプを思わせるようないい香りが加わる逸品に。どちらかと言えばカエシの旨みが存分に発揮された、地元の方々にもとても好まれる美味しいスープに昇華。きっと今後も、その旨みを重ねながら、さらに美味しいラーメンへと進化していくのではないかと想像してしまうほど〈拉麺處丸八〉の一杯は、そんな変化も含めて楽しめるラーメンだ。

さらなるスープの進化を体感しに再訪麺

そしてあらためて今回〈油山山荘〉まで、短距離のドライブがてら。途中、若干の渋滞に巻き込まれながらも、12時少し前に到着。行例とか待ちを覚悟しつつ〈拉麺處丸八〉の門をくぐる。

店内に入ると、まずレジェンドのお二人とスタッフの方々の笑顔が出迎えてくれる。そして広々とした店内を見渡すと、運良く並びも待ちもなく、空いていたテーブル席にすぐ案内していただき着座。注文は、ベーシックな「ラーメン」を選択。待つことしばし、着丼のラーメンは、途轍もなくいい感じの落ち着き具合で、以前とはまた違った、豚骨スープのいい香りを感じながらカエシの力強さも実感。麺もチャーシューもスープとピタッとハマり、すべてのバランスが整えられた、老若男女、誰もが楽しめる至福の一杯。ドキドキすることは無いかもしれないけど、ドッシリとした安定感と落ち着きのある、やさしげな雰囲気のバランスに癒される。

メニュー構成はいたってシンプル

メニュー構成は、ラーメンが3種類で「ラーメン1,000円」「チャーシュー麺1,200円」「ワンタンメン1,200円」。「ワンタン1,000円」は麺が入っていない。

直近で注文した「ワンタンメン」以前とはスープの色味が少し違っていてカエシも強く感じられた。
直近で注文した「ワンタンメン」以前とはスープの色味が少し違っていてカエシも強く感じられた。

追加及びサイドメニューは「替玉200円」「白飯(小)200円」「おにぎり二個200円」お持帰り用「辛し高菜(1パック200g)600円」とある。それから入口付近にある、おでん類もあり「おでん(1個)150円」も一緒に楽しむことができる。

卓上の「激辛高菜」が絶品!無料で味わえる

お持帰り用の「辛し高菜」は、卓上にも用意されていて、無料でいただける。激辛なので注意は必要だけど「白飯」と一緒にいただくと堪らなく美味しいし、ラーメンの味変用に、途中でスープに投入したり、替玉の時に入れたりすると別の味わいが楽しめ、どの組み合わせでも相性抜群のアイテムになる。

水・木・土・日の昼のみのレア営業

お昼の11時〜15時の、1日4時間だけの営業。しかも週4日間のみだから、味だけではなく、リアルに希少性があり、休日には行列ができることも多々ある。

客席数は20席ほどのレジェンド店〈拉麺處丸八〉

福岡市城南区東油山の〈油山山荘〉まで、ドライブがてら訪麺するのはいかがでしょうか。また「専用駐車場」も、第一、第二、第三駐車場まであり、計20台ほどの駐車が可能で、安心してお越しいただけます。

心を鷲掴みにされるレジェンドの笑顔

帰り際、お会計を済ませて『ごちそうさまでした』と、ひと言添えて帰ろうとすると、どんなに忙しい状況でも、毎回、一礼しながら笑顔で見送ってくださるレジェンドお二人。その笑顔がいつまでも印象に残り忘れられない。福岡市内にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

拉麺處丸八

住所  :福岡県福岡市城南区東油山147[地図

営業時間:11時00分~15時00分(水・木・土・日曜日)

定休日 :月・火・金曜日 ※要確認

駐車場 :専用駐車場あり(20台ほど駐車が可能です)

※駐車場は、第一、第二、第三駐車場まであります。

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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