豊島将之挑戦者「（27手目、藤井王位の▲７六歩で前例を離れ）えっと・・・。そうですね、そこまでは考えていた形の一つでしたね。▲７六歩は積極的な手で。（30手目）△８六歩打たない手もあると思うんですけど、それはそれでちょっと、なんていうか、こちらが組んでいったときに▲２四歩から合わせて動いてくる感じになるかなと思って。それも難しいのかもしれないですけど、通常形に比べて変化が増えるので。△８六歩打ってみたい局面かなと思いました。（１日目午後、43手目）▲５八金がやっぱり王様（藤井玉）が相当堅くなってますし（下段に引く）▲２九飛車の味がいいので。でもちょっと（44手目）△４四角がよくなかったかもしれないような気がしました。（１日目終わり、46手目）封じ手の局面で自信がなくなってしまっているので。まあでもちょっと△４四角に代わる手も難しいですかね。△４四角がよくなかったか、その前がよくなかったのかわかりませんけど。うーん、ちょっと封じ手の局面はなんというか、あまり自信がない・・・。自信がないっていうか、ちょっとわるいかなと思ってました。（50手目）でも△７五銀は相当わるい手だったので・・・。△２二銀とかで辛抱するしかなかったような気がするんですけど、まあでもちょっとわるいかなと。（52手目、昼休をはさんで１時間15分考えて△８四飛と引いたのは大変な辛抱に見えたが）そうですね、ちょっともうダメにしていますね。（１手前）▲９七桂跳ねられて、はっきりダメにしています。（一局の将棋を振り返って）△７五銀に代えて△２二銀とか上がったとしても・・・。けっこう自信が持てない感じなのかな、とは思うんですけど。うーん、でもそうやってればなんか、形にはなったと思いますけど。（今期七番勝負を振り返って）やっぱりなんか中盤戦で難しい局面になってなかなか、いい手が指せなかったので。まあそうですね、これから実力をつけていかないといけないと思います。（叡王戦五番勝負はフルセットで第５局が残っている）そうですね、またそちらは切り替えてがんばれたらと思いますけど。やっぱり王位戦はそうですね、競（せ）ったスコアにできなかったので。なんというか、楽しみにしてくださっていた方に申し訳なく思っています」