離乳食が始まったら便秘に!便秘解消に繋がる良いうんちを作る離乳食のコツ4選【管理栄養士解説】
離乳食を始めた途端、便秘になったという声をよく聞きます。
便秘は腸内環境の悪化を示すサインです。なんで便秘になる?子どもと大人の便秘の違いは前回の投稿にまとめています。前回の投稿はこちら
今回は便秘を防ぐ良いうんちを作る離乳食のコツ4つを紹介します。
1、良いうんちとは?
2、良いうんちを作るカギは?
3、離乳食のコツ①発酵食品
4、離乳食のコツ②食物繊維
5、離乳食のコツ③オリゴ糖
6、離乳食のコツ④油
1、良いうんちとは
排便時に痛みや出血がなくスルッとすっきり感のあるうんちを出すことです。
2、良いうんちを作るカギは?
腸内環境を整えることが重要です。整えるとは、
・うんちを作る菌(善玉菌)を増やすこと
・その菌のエサを増やすことです。
腸内細菌は主に・・・善玉菌・日和見菌・悪玉菌の3つがあり、
ベストな割合は、善玉菌2・日和見菌7・悪玉菌1です。しかし日和見菌は、多い方の味方をするので、腸内を善玉菌優勢にする必要があります。
では離乳食ではどんな食事にすれば良いのでしょうか?
3、離乳食のコツ① 発酵食品
善玉菌自体を増やす。
善玉菌の1つである乳酸菌には、動物性と植物性があり、植物性の方が、生きたまま腸まで届く強い菌です。醤油や味噌の調味料にも含まれます。
4、離乳食のコツ② 食物繊維
善玉菌のエサを増やす。
食物繊維は2つに分かれる。
水溶性:腸内の水を吸収して便を柔らかく、ネバネバとした粘性があるので腸内の老廃分や毒素を吸着して便として排出します。
不溶性:水分を吸収して膨らむので便のかさを増す作用があり、便量が増えれば大腸を刺激して早く通過することになる。大腸の蠕動運動を刺激します。
しかし、水に溶けないので摂りすぎると便が硬くなり、子どもが摂りすぎるとお腹が張って苦しくなることもあります。
なので、両方バランスよく取り入れることがポイントです。不溶性で便のかさを増やしたところに、水をたくさん吸った水溶性の便がまざり、水分を含んだ排出しやすいうんちになって排便がスムーズになります!
割合は、水溶性1・不溶性2です。
5、離乳食のコツ③オリゴ糖
善玉菌のエサを増やす。
善玉菌の1つビフィズス菌の大好物です。積極的に摂ると善玉菌が活性化し、腸内環境が整います。粉ミルクにも含まれているので離乳食でも活用してみて下さい。
6、離乳食のコツ④ 油
適量であれば、潤滑油となり、便の滑りを良くしスムーズな排便を促します。MCTオイルですと、食物繊維のペクチンも含んでいます。
この他にも・・・
・水分補給
・体を動かす(お腹マッサージ)などがあります。
今回は食事に注目して4つまとめました。
離乳食ですと、食べれる食材が限られてきますが、市販のものも活用しながらできるところから取り入れてみて下さい。