フワフワの愛らしい桜が見ごろ 花びらが100枚以上ある“新品種”【富山県入善町】
遅咲きの新品種の桜が見ごろを迎えています。場所は、入善町原にある「杉沢の沢スギ」です。今回は、可愛らしくて珍しい、新品種の桜「入善乙女キクザクラ」を紹介します。
杉沢の沢スギ
「杉沢の沢スギ」には、湧水地で生きる杉沢が昔のまま残されていて、国の天然記念物に指定されている他、全国名水百選に選ばれています。
沢スギ自然館は資料館になっています。一階には、杉沢が縮小された経緯や、1万年前の海底林などが展示してあります。最上階には展望台があり、雄大な北アルプスが一望できました。
入善乙女キクザクラ
「入善乙女キクザクラ」は、杉沢の沢スギ林内で発見された新品種の桜で、枯れた杉の上に生息しています。花びらが100枚以上あり、フワフワの見た目は可愛らしいボンボンのようです。
「入善乙女キクザクラ」は、樹高10メートル以上と高く、ほっそりとした桜です。
花は見上げなければ見えないため、看板を目印に見つけてください。
2023年4月3日に開花宣言をした「入善乙女キクザクラ」。現在、たくさんの花をつけ見ごろを迎えています。
「入善乙女キクザクラ」の特徴は、花びらが多い菊咲きだということと、花が白色からピンク色に変化すること。また、遅咲きで花期は2週間ほど楽しめるということです。
最後に
満開の「入善乙女キクザクラ」を初めて鑑賞することができました。菊咲きの花はフワフワでとても可愛らしく、見とれてしまいました。
「入善乙女キクザクラ」を何年も撮り続けているというカメラマンさんに話をうかがうと、撮影する時間は「朝日が入る朝が撮りやすい」ということです。また、「樹高が高いので望遠レンズは必需品ですね」と教えていただきました。他にも、多くの方がカメラ片手に来館されていました。
多くの桜が散ってしまった今が見ごろの、愛らしい「入善乙女キクザクラ」を、ぜひ鑑賞してみてください。
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沢スギ自然館
住所:富山県下新川郡入善町吉原950
営業時間:9:00~17:00(16:30までご入館ください)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、冬季(12月28日~2月末)
入館料:無料
駐車場:無料