「焙煎したてのコーヒーが美味しい」は100%嘘! 焙煎士が考える本当の飲み頃
はじめに
よく「焙煎したてのコーヒー豆が一番美味しい」と言われますが、正直に言いますとそれは誤解です。
私は、田舎に移住してDIYで焙煎小屋をつくり、日々コーヒー豆を焙煎している焙煎士(Webショップ)です。そんな私が、焙煎したてのコーヒー豆が本当に美味しいのか、そして本当の飲み頃についてお伝えします。
1. 焙煎したてのコーヒー豆は飲めたものじゃない!?
焙煎した直後のコーヒー豆は、実は飲めたものではありません。焙煎直後の豆には、ガスが大量に含まれており、これが風味や味に悪影響を与えます。飲んでみると、味が荒く、酸味や苦味が際立ってしまい、まろやかさが感じられません。
コーヒーに詳しい人の"うんちく"の話ではなく、誰が飲んでも美味しくないと思うレベルです。「煙の味が強くて味がよくわからない」という感じです。
2. 最低でも48時間は寝かせる理由
焙煎した豆は、最低でも48時間ほど寝かせる必要があります。この時間は、コーヒー豆から余分なガスが抜けて、風味が安定するために必要な時間です。ガスが抜けるとともに、豆の中で起きている化学反応が落ち着き、飲みやすくなります。焙煎直後のコーヒーが香りが強すぎると感じたことがある方は、このガスの影響によるものです。
3. 本当の飲み頃は1週間後
私が考える本当の飲み頃は、焙煎してから1週間ほど経ったタイミングです。この時期になると、ガスが抜け、豆の味が落ち着き、香りや風味が最もバランスよく引き出されます。酸味や苦味が程よく調和し、コーヒー本来のまろやかさや甘さが感じられるようになります。
4. 自宅でコーヒー豆を寝かせる方法
コーヒー豆屋で焙煎したての豆を購入した際も、焦らずに少し寝かせることで、より美味しいコーヒーが楽しめます。購入してすぐに飲むのではなく、容器に入れて涼しい場所で保管し、1週間ほど待ってから飲むと、最高の風味を引き出せます。
まとめ
焙煎したてのコーヒー豆が美味しいというのは真実ではありません。
最低でも48時間は寝かせることでガスが抜け、1週間ほど経つと本来の風味が引き出されます。ぜひ、コーヒー豆を購入した際は少し待って、最高のタイミングで楽しんでみてください。