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エンジェルスが継続している、もう一つの連敗。次の試合に負けるとアウェー10連敗

宇根夏樹ベースボール・ライター
ノア・シンダーガード(ロサンゼルス・エンジェルス)May 31, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月25日から続いていたロサンゼルス・エンジェルスの連敗は、監督の解雇を引き起こし、球団ワースト記録も塗り替えたものの、6月9日の白星により、14で止まった。その後の3試合(6月10日~12日)は●○●だ。連勝はしておらず、14連敗に達した時点と同じ借金4のままだが、連敗もしていない。

 ただ、6月14日にドジャー・スタジアムでロサンゼルス・ドジャースに敗れると、エンジェルスはアウェー10連敗となる。アウェーで勝利を収めたのは、5月15日のリングセントラル・コロシアム(オークランド・アスレティックス)が最後だ。

 5月16日~18日にグローブライフ・フィールド(テキサス・レンジャーズ)の3試合で3敗、5月31日と6月2日にヤンキー・スタジアム(ニューヨーク・ヤンキース)の3試合で3敗、6月3日~5日にシチズンズバンク・パーク(フィラデルフィア・フィリーズ)の3試合で3敗。アウェー10連敗にリーチがかかっている。

 アウェー9連敗は、球団史上5番目に長い。1969年のアウェー14連敗、1961年のアウェー13連敗、1963年と2016年のアウェー11連敗に次ぐ。アウェー9連敗は、1961年、1981年、1993年、2015年に続き、今回が5度目だ。

 ドジャースは、ここまで37勝23敗。勝率.617は、ナ・リーグで2番目に高い。両リーグでも3位だ。ただ、直近のシリーズは、アウェーでサンフランシスコ・ジャイアンツと3試合を行い、スウィープされた。それぞれのスコアは、2対7、2対3、0対2だ。また、5月30日以降の13試合は、4勝9敗と負けが込んでいる。

 もっとも、6月14日のマウンドには、防御率1.58のトニー・ゴンソリンが上がる予定だ。11登板のうち、3失点が1度あるだけで、他はすべて2失点以下。自責点はすべて2以下だ。ゴンソリン自身は7勝0敗、登板した試合のドジャースは8勝3敗。5月16日以降の5登板は、いずれも6イニングを投げている。

 エンジェルスは、ノア・シンダーガードが投げる。ここ4登板のうち、ホームの2登板はどちらも6イニング以上を投げて1失点だが、アウェーの2登板は、0.2イニングで6失点(自責点4)と2.1イニングで5失点(自責点5)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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