最後の青胴車・阪神5001形(2代目)、来年2月引退へ
阪神電鉄は11月27日、40年以上に渡って普通電車で活躍してきた青胴車「5001形」が令和7(2025)年2月で引退すると発表した。
阪神電鉄は特急・急行用と普通用で車両を使い分けており、その塗装から特急・急行用が「赤胴車」、普通用が「青胴車」と呼ばれ親しまれてきた。新型車両の導入と塗装変更により、赤青ともに数を減らし、赤胴車は令和2(2020)年5月に引退。青胴車も残すところあと一本のみだ。
5001形は昭和52(1977)年から56(1981)年にかけて32両が製造。5001形という形式名は、「ジェットカー」の愛称で親しまれる阪神の普通用電車の始祖である5001形(初代)を引き継いだ2代目だ。「ジェットカー」は、短い駅間の続く阪神本線において、速く走る特急の邪魔をしないように高加減速性能を備えており、その性能をジェット機に例えてこの愛称が付けられた。
後から製造された5131形・5331形が機器の都合で先に廃車となる中、5001形は40年以上に渡って阪神の普通電車の主力として活躍してきたが、老朽化により5700系への置き換えが進み、令和3(2021)年5月より廃車が始まった。令和6(2024)年3月には、5025編成(5025+5026+5027+6028)の4両編成1本を残すのみとなっており、出会える機会もぐっと少なくなっている。
引退にあたっては12月21日に行先不明の「ミステリーエクスプレス」、1月には77万円の貸切列車が運転される予定だ。