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『SKAM』最後の週は115万人が視聴、多くは携帯電話からアクセス 98%の若者がドラマを認知

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
若者のリアルな日常を描いたドラマは国境を越えてファンを増やしたPhoto:NRK

最終回を迎えたノルウェーの人気高校生ドラマ『スカム』。ストーリーは公式HPやインスタグラムに連日更新され、新しいドラマの見方が高く評価されていた。

制作したノルウェー国営放送局NRKの26日の発表によると、ドラマの公式HPを訪れたユニークユーザー数は115万人以上に及ぶ。ノルウェーの人口は520万人。

NRKがドラマのシーズン2終了後に行った調査によると、ノルウェーに住む15~19才の若者の98%がドラマを認知していたという。

「テレビでドラマを見る」という考え方そのものを変えたSKAM。1週間に1度ドラマを見る以外に、毎日ネットで好きな時に少しずつ視聴する方法を提示。テレビという道具にこだわらず、パソコンやスマートフォンなど、視聴者は自分にあったスタイルでドラマを見続けた。

サイトKampnajeによると、携帯電話からドラマにアクセスしたユニークユーザーは70万8千人に及ぶ。

NRKは当初はどこの国からでも制限なく視聴できるようにしていた。しかし、予想以上の国際的なヒットに伴い、音楽権利の問題が発生。公式HPの閲覧はノルウェー、スウェーデン、デンマークにシーズン4以降は制限された。イスラム教をテーマにしたシーズン4では視聴者数が下がったと指摘されていたが、閲覧国の制限も一因であり、ノルウェー国内での視聴者数は実はそこまで下落していなかったとされている。

「スカムは新しく現代的なテレビの視聴方法の代表例となった」と語る編集チーフのモシュレット氏。「スカムは世界中のファングループの中で生き続けるでしょう。ファンの皆さんありがとう」とNRKで述べた。

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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